自宅でつくれるフルーツビネガーのなかでも一番簡単なのが、ぶどうです。実をはずして入れるだけ。巨峰やマスカットなど、お好きな旬のぶどうを使ってみてください。体がホッとする発酵食品を取り入れたレシピを、料理研究家の真藤舞衣子さんに教えてもらいました。
ぶどう | 300g |
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きび砂糖 | 300g |
米酢 | 300ml(※) |
※酢はできれば非加熱のものが好ましいが、なければ加熱してある米酢や、りんご酢、ワインビネガーでも。
煮沸した1L用の瓶に米酢と砂糖を入れてよく撹拌する。
ぶどうは洗って水気をきったものをそのまま①に入れて混ぜ合わせて蓋をする。
常温で4日目あたりに、寒い時季は1週間後あたりに果物を取り除く。取り出したフルーツは煮てジャムにしたり、お肉と一緒に煮込んだり、バニラアイスに添えたりしてもおいしい。フルーツは好みのものでつくれる。シナモンやクローブ、カルダモンなどのスパイスやフレッシュハーブを入れてもよい。
果物を取り出してから常温で1ヶ月くらいで飲みきるとおいしく楽しめる。長く保存したい場合は、冷蔵庫で1年ほどが目安。
会社員を経て、京都の大徳寺塔頭(たっちゅう)にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。
この記事は『四季dancyu 2023 秋』に掲載したものです。
文:柿本礼子 写真:山田薫