体が喜ぶ、発酵ごはん
万能の旨味をもつ発酵トマトペースト"サルチャ"

万能の旨味をもつ発酵トマトペースト"サルチャ"

トマトがたくさん手に入ったら、発酵トマトのソース「サルチャ」をつくりましょう。煮込みなどの料理に使うと複雑な旨味が生まれます。体がホッとする発酵食品を取り入れたレシピを、料理研究家の真藤舞衣子さんに教えてもらいました。

毎日に発酵食品をおいしく取り入れるためのヒント

暑い夏にぜひ意識してみてほしいのが、発酵食品を取り入れた献立です。「発酵した食材は消化がよく、乳酸菌や麹菌が腸内環境を整えてくれます。日々の体調管理にもってこいです」と、発酵料理家の真藤舞衣子さん。

市販の発酵食品を取り入れるほか、この時季ならではの真藤さんのお薦めは、野菜の自家製発酵。「夏の盛り、きゅうりやトマトが安かったり、たくさんいただいたりしたときに、今回ご紹介する2品の発酵を試してみてください。保存がきくし本当に便利で、私も毎年つくっています。暑いと発酵も早いので、すぐできますよ」

ほかにも、手に入りやすい市販の発酵食品を取り入れたレシピをご紹介。「なるべく火の前に立つ時間が少なくなるように考えました(笑)」と真藤さん。体がホッとする発酵ごはん、お試しください。

“サルチャ”のつくり方

サルチャはトルコでよく使われる調味料。トマトを発酵させて、それを煮詰めます。スープやパスタ、煮込みのソースなど、幅広く使えるのも魅力です。チリパウダーを入れると、少しピリッと辛いアクセントが生まれます。

材料材料 (つくりやすい分量)

トマト大玉5個(約1kg)
大さじ1
チリパウダー大さじ1(好みで)

1トマトをカットする

トマトをさいの目に切る。フードプロセッサーがあれば4等分に切ったトマトを入れて回す。

トマトをカットする

2発酵させる

ボウルに入れて室内の温かいところに1日半程度置く。細かい泡が上がってきていたら発酵しているしるし。

発酵させる

3煮詰める

鍋に②を移し、塩と(好みで)チリパウダーを入れる。最初は強火で、煮立ったら中火で煮詰める。

煮詰める

4仕上げ

40分程度、途中で何度か木ベラで混ぜながら水分がなくなるまで煮詰める。

仕上げ
1週間以内なら冷蔵、それ以上なら冷凍で保存する(1ヶ月以内を目安に使い切る)。密閉できる袋に入れて、平らにならして冷凍庫で保管すると、使いたい分を折って取り出せるので便利。
完成

教える人

真藤舞衣子 料理研究家

真藤舞衣子 料理研究家

会社員を経て、京都の大徳寺塔頭(たっちゅう)にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。

この記事は四季dancyu 2023 夏に掲載したものです。

四季dancyu2023夏
四季dancyu2023夏
A4変型判(120頁)
2023年6月12日発売/1200円(税込)

文:柿本礼子 写真:山田薫