ケチャップといえば、ハンバーガー!パティの力強い味わいをケチャップが受け止め、味わいのバランスが最高の一品に仕上がります。豪快なアメリカ料理に必須の、ケチャップがよく合うレシピを、料理研究家の坂田阿希子さんに教えてもらいました。
元気はじける輝く朱赤に、甘くて酸っぱくてちょっとキュンとくる味。18世紀後半にアメリカで誕生したといわれるトマトケチャップには、やっぱり故郷にゆかりある料理がぴったりハマる。パワフルな肉料理や揚げ物もトマトケチャップとタッグを組めば、トマトの酸味で肉や油の脂っこさが和らげられ、しつこさはどこへやら。いくらでも平らげられるような気さえしてくるのだ。
ハンバーガーにオニオンリング、フライドチキン……。トマトケチャップあってこそ、そして、トマトケチャップをとことん楽しむための、親しみやすくて陽気なおいしいものたちがどど~んと登場!
もちろん、いずれのレシピもトマトケチャップとの相性をより高めるための技あり!単なる脇役調味料でも盛り上げソースでもないトマトケチャップの魅力にハマります!
つなぎなしの肉々しいパティをケチャップが力強く受け止める!
ギュッと押さえてから、豪快にかぶりつくべし。
バンズ | 4個 |
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★ パティ | |
・ 牛挽き肉 | 600g(赤身 調理を始める直前まで冷やしておく) |
・ 塩 | 適量 |
・ 胡椒 | 適量 |
レタス | 適量 |
トマト | 4枚(厚めの輪切り) |
玉ねぎ | 1/2個分(やや厚めの輪切り) |
オリーブオイル | 適量 |
トマトケチャップ | 適量 |
からしバター | 適量(※) |
マヨネーズ | 適量 |
ピクルス | 適宜(好みで) |
※常温に戻し、やわらかくしたバター20gにコールマンマスタード(なければ粉がらしを練ったものでよい)小さじ1を目安に混ぜ合わせたもの。
牛挽き肉をボウルに入れ、少し粘りが出るまで手で軽く練り合わせる。
①を4等分して1個ずつ手で丸め、空気を抜くようにしながら、バンズの一回り大きいサイズくらいまで薄くのばす。
フライパンにオリーブオイルを熱して強火にかけ、②を入れて片面を焼く。こんがり色づいたら、焼いていない側にしっかりめに塩をふる。返して、少し火を弱めて好みの焼き加減まで火を通す。塩と胡椒をしっかりめにふって味つけする。
バンズは横半分に切り、断面側をカリッとするまでフライパンで焼く。断面にからしバターを塗り、マヨネーズを塗り重ねる。
下半分のバンズを皿にのせ、レタス、トマト、玉ねぎ、③のパティを重ねる。ケチャップをかけ、上半分のバンズを立てかける。
好みでピクルスを添える。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。現在は料理教室「studio SPOON」主宰。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を生かした生命感あふれる料理にファン多し。『洋食教本』(東京書籍)など著書多数。
この記事は「技あり!dancyuケチャップ」に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原ヒデトシ