大原千鶴さんの「今宵のあて」
和えるだけで珍味になる「イカの柚子胡椒・塩麹和え」

和えるだけで珍味になる「イカの柚子胡椒・塩麹和え」

イカのつまみといえば、塩辛や酒盗が定番。ついつい日本酒になってしまいますが、味変すれば、合わせるお酒の幅も広がります。刺身用のイカを使った簡単&絶品のイカのつまみ。お酒を愛する料理研究家の大原千鶴さんに、つくり方とそのコツを教えていただきました。

イカの旨味と柚子胡椒の奥深い味わいを引き出す、紹興酒ストレート

イカはちょっとアレンジするだけで、珍味系のおつまみになります。何で和えるかで味が変わり、お刺身とは違った一品に。

柚子胡椒と塩麹で和えると、まったりとして後味ピリリ。イカの濃厚な旨味をこの二つが力強くまとめあげて、すだちの爽やかな香りとも相性よし。とりあえずの一品になります。
待てない人にはぴったりですね(笑)。

お酒もまったり、ゆっくり飲める紹興酒のストレート。紹興酒独特の香りや旨味が、イカの旨味とマッチします。

イカの柚子胡椒・塩麹和えのつくり方

材料材料 (2人分)

イカ1パイ(胴体のみ50g)(刺身用)
柚子胡椒少々
塩麹小さじ1
すだち適宜(薄切り)

1イカの下準備

イカは縦半分に切って、細切りにする。

イカの下準備

2和える

ボウルに①のイカを入れて、柚子胡椒と塩麹を加えて和える。器に盛り、あればすだちをあしらう。

完成

教える人

大原千鶴 料理研究家

大原千鶴 料理研究家

京都・花脊の料理旅館「美山荘」が生家。小さな頃から自然に親しみ、料理の心得を学ぶ。現在は家族五人で京都の市中に暮らし、料理研究家としてテレビや雑誌、講習、講演など多方面で活躍。シンプルなレシピに定評があり、美しい盛りつけにもファンが多い。着物姿のはんなりとした京女の印象とは対照的に、お酒をこよなく愛す行動派。レシピはお酒を呑んでいる時に思いつくのが一番多い。近著「大原千鶴のいつくしみ料理帖」(世界文化社)がある。2023年4月より、オンライン料理レッスンもスタート。

文:西村晶子 撮影:福森クニヒロ

西村 晶子

西村 晶子 (ライター・編集者)

関西在住のライター、時々編集者。京都の和食を中心に、老舗から新店までを分け隔てなく幅広く取材。2006年8月号「明石の老舗に、至福の柔らか煮、タコ飯を習う」で初執筆。2018年5月号より「京都『食堂おがわ』の季節ごはん」、2021年5月号より「京都『食堂おがわ』の妄想料理帖」の連載を担当。