材料はチョコレート、バター、グラニュー糖、卵といたってシンプル。パウンド型に流して焼き上げた、濃厚なチョコレートケーキです。お茶の時間はもちろん、お酒と合わせても素敵な菓子レシピを、菓子研究家の田中博子さんに教えてもらいました。
軽く冷やして食べてもいいし、しっかり冷やして薄く切ってもいい。塩や胡椒をふったり、生地にスパイスを加えて焼くのもお薦めです。
焼き上がったとき、中央に凹みができる場合がありますが、味はおいしいので気にしない。
製菓用ビターチョコレート | 135g(カカオ分56%タブレット) |
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バター | 100g(食塩不使用) |
グラニュー糖 | 50g |
卵 | 140g(約2個半) |
卵はフォークや箸で溶きほぐし、漉し器で漉す。この時点で120gにする。
鍋に湯を沸かし、沸騰したら火をごく弱火にする。ボウルにチョコレートとバターを入れ、湯煎にかけて溶かし、グラニュー糖を加えて泡立て器で混ぜる。
卵を少しずつ加えながら混ぜていく。
生地がなめらかになり、そのうちツヤが出て、ぷるんとした感じになったら火からおろす。
生地が温かいうちに型に流し入れてならす。
170〜180℃のオーブンで15〜18分焼く。
ケーキクーラーにのせて冷ます。焼き上がりは膨らんでいても、冷めたら中央が凹む。冷めたら型ごと冷蔵庫で冷やす。
調理製菓師専門学校を卒業後、洋菓子店の勤務を経て、22歳で念願の藤野真紀子氏の助手になる。妥協せずおいしさと美しさを追求する姿勢に触発され、5年後に渡仏。ジャムで有名なアルザス地方の「メゾン・フェルベール」に勤務。帰国後、2011年からフランス菓子とジャムを専門としたお菓子教室「クレアパ」を主宰。数年間のオーストラリア生活を挟み、現在は地元・九州の佐世保で活動中。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:松原京子 撮影:木村 拓