煮始めの頃の煮汁は味がバラバラ。ところが1時間ほど過ぎたある瞬間、悶絶するほどおいしい煮汁に激変します。料理研究家の本田明子さんに、手間いらずで美味しい主菜がつくれるレシピを教えてもらいました。
コンロや鍋、食材の状態によって煮汁の味がまとまる瞬間のやってくる時間が異なるので、ときどき味をみて確認を。
豚スペアリブ | 4~6本(600g) |
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大根 | 10cm(600g) |
昆布 | 4~5枚(5~6cm四方) |
干し椎茸 | 4枚 |
黒胡椒 | 5粒(粒) |
A | |
・ 水 | 5カップ |
・ 酒 | 1/4カップ |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
大根は長さ5cmに切って皮をむき、それぞれ縦半分に切る。昆布はさっと洗う。干し椎茸は軸を折 ってさっと洗う。軸も捨てずにとっておく。
鍋に湯を沸かし、豚スペアリブを入れる。再び沸騰したら3分ほどゆで、肉の色が白くなったらザルにあげ、水気をきる。
大きめの鍋に①、②、黒胡椒を入れてを加え、蓋をして中火にかける。フツフツしてきたら弱火にし、60~90分煮る。味をみて、足りなければ塩または醤油少々(ともに分量外)で調える。
家庭料理家。1982年に小林カツ代さんの内弟子第一号となり、以来20年ほど助手を務め、2007年に独立。子供向けの料理から高齢者のためのメニュー開発まで、幅広い世代に喜ばれるレシピを提案。著書に『本田さんちのおかずが美味しい理由』(学研プラス)、『クロワッサン特別編集 旬の野菜を使い切る、昔ながらのおかず。』(マガジンハウス)など多数。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 撮影:鈴木泰介