すりたてのくるみは素朴で懐かしさあふれるおいしさ。お燗と合わせることで、香りと味わいが口の中で広がり、自然と盃が進みます!自他ともに認める大の酒好きの料理研究家、藤井恵さんに、旬の食材を取り入れた体に負担のないおつまみレシピを教えてもらいました。
どんなお酒にも寄り添うおつまみですが、この和え物には燗酒がお薦め。
くるみのかすかな渋味と濃厚な甘味が、お酒の温もりとともに口の中にふわ~っと広がります。
春菊 | 100g |
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つきこんにゃく | 150g(糸こんにゃく) |
醤油 | 小さじ1/2 |
A | |
・ だし | 1/2カップ |
・ みりん | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
くるみ | 30g(ロースト) |
B | |
・ 砂糖 | 小さじ1/2 |
・ 醤油 | 小さじ1 |
・ 水 | 大さじ1 |
春菊は葉を摘んで軸と分ける。鍋に湯を沸かしてさっとゆで、水にとって水気を絞る。食べやすい長さに切り、醤油をまぶす。
つきこんにゃくは食べやすい長さに切り、塩適量(分量外)でもんで洗う。鍋に湯を沸かしてさっとゆで、ザルにあげて水気をきる。
鍋にA、こんにゃくを入れて汁気がなくなるまで煮る。
すり鉢にくるみを入れてなめらかになるまですりつぶす。Bを順に加え、そのつどよくすり混ぜ、①、③を和える。
料理研究家。生粋の呑んべえで日々、晩酌を欠かしたことはなく、休肝日はほぼゼロ。とはいえ、管理栄養士としての知識とこれまでの経験を生かし、ヘルシーでおいしいつまみレシピを雑誌や書籍、テレビなどで紹介している。酒好きにお薦めの著書は『居酒屋ふじ井』(永岡書店)、『世界一美味しい!やせつまみの本』(主婦と生活社)など多数。趣味は居酒屋巡りと温泉。最近では長野の別荘で、地物の食材でつまみをつくり、信州の地酒を味わうのが至福の時間。
※この記事は『四季dancyu 2022 冬』に掲載したものです。
文:佐々木香織 写真:ローラン麻奈