アンチョビとにんにくの風味が、冬にたっぷりと栄養を蓄えたほうれん草の優しい甘さとよくなじんで、ホッと和む味わいの一品です。料理研究家の荻野恭子さんから、日々役立つ調味料を習いました。
ほうれん草はシャキシャキよりも少し柔らかめにゆでるのがコツ。煎った松の実がまた、いいアクセントになります。
ほうれん草 | 1束 |
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アンチョビ | 1~3枚(*) |
にんにく | 1片 |
赤唐辛子 | 1本 |
松の実 | 大さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
*アンチョビの量はいわしの大きさと塩気により加減する。
ほうれん草は少し柔らかめにゆでて水にとり、絞りすぎない程度に水気を取って長さ4cmに切る。にんにくとアンチョビは粗いみじん切りに、唐辛子は種を取って粗くちぎる。
フライパンにオリーブオイルと松の実を入れて弱火にかけ、松の実が薄く色づくまで炒めたら取り出す。
あいたフライパンににんにくとアンチョビ、唐辛子を入れて全体をなじませる。香りが立ったら、ほうれん草を加えて中火で炒め合わせ、松の実を戻し入れてさっと合わせる。
料理研究家。世界中を旅しながら現地の家庭やレストランで料理を習い、食文化を研究するのがライフワーク。これまでに訪れた国は65カ国以上。特に“塩”は長年追いかけ続けているテーマの一つで、近著に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)がある。ほかに『手づくり調味料のある暮らし』(暮しの手帖社)など著書多数。自宅で料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」を主宰。
※この記事の内容は、『四季dancyu 2022冬』に掲載したものです。
文:鹿野真砂美 撮影:伊藤徹也