半熟に仕上げたゆで卵に衣をたっぷりつけて天ぷらにします。衣と天つゆ、半熟の黄身が合わさってとろける美味しさに!料理研究家の枝元なほみさんに、たまごの世界が広がる「揚げたまご」レシピを教えてもらいました。
ゆでたまごを揚げるときには、ちょっとコツがある。白身の割れや薄い部分が跳ねるから、しっかり、念入りに衣をつけること。黄身をとろっとさせたいなら、ゆで方も参考に。
卵 | 好みの数 |
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冷蔵庫から出した卵をぬるま湯に10~15分つけて常温に戻し、細いピンなどで丸いほうに穴を開ける。
鍋に中火で湯を沸かし、網杓子などにのせてそっと湯に入れる。菜箸で1分ほどゴロゴロ転がすと黄身が真ん中にくるので、切ったときに美しい。
さらに4分ゆでて水に取り、冷めたら水の中で殻をむく。トータルで5分ゆでると、とろ~り半熟。7~8分なら、しっかりめの半熟になる。料理に合わせてゆで加減を変えてみよう。
ゆで卵 | 4個(5分ゆで) |
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揚げ油 | 適量 |
麺つゆ | 70ml(かけつゆくらいの濃さ) |
大根おろし | 適量 |
青じそ | 適量 |
★ 【天ぷら衣】 | |
・ 薄力粉 | 1/2カップ |
・ 飲み残しのビールまたは水 | 1/3カップ |
・ 塩 | 少々 |
天ぷら衣の材料を混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす。ゆで卵には薄力粉をまぶしておく。ゆで卵は、長く揚げると中心が膨らんでくる。白身に割れや切れ目があったり、黄身が露出した部分などがあると、揚げている間に破裂しやすい。衣をしっかりまとわせて、時間をかけずに揚げよう。
油を170~180℃に熱し、ゆで卵に衣をしっかりからめて入れる。少し固まってきたら転がし、1分30秒~2分揚げて取り出し、油をきる。
器に麺つゆを入れて②の天ぷらを入れ、大根おろし、せん切りにした青じそをのせる。
料理研究家。目の前に向かい合うべき素材があれば、味の記憶と経験をもとに、おいしく&楽しく、即興でレシピを進化させてしまう。一般社団法人「チームむかご」代表。
この記事はdancyu2019年10月号に掲載したものです。
文:岡村理恵 写真:宮濱祐美子