「甘味」を使いこなす基本レシピ
豆の風味を生かした"煮豆"

豆の風味を生かした"煮豆"

ふんわりと炊いた煮豆は、優しい甘みがあり、食卓にあると嬉しい一品です。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“煮豆”のつくり方

豆の風味を生かすために、あっさり味のグラニュー糖で甘味をつけます。ゆっくり甘味を含ませるために2回に分けて加えるのがポイント!

材料材料 (つくりやすい分量)

金時豆250g
5カップ
グラニュー糖200~250g
少々

1下ごしらえ

金時豆は洗い、ザルにあげて水気をきり、鍋に入れて分量の水を注ぐ。8時間ほど(一晩)浸してもどす。

2ゆでこぼす

鍋を漬け汁ごと中火にかけ、煮立ってきて表面にアク(泡)が浮いてくるまでゆでる。ザルにあげてゆで汁をきる。

ゆでこぼす

3煮る

鍋に豆をもどして新たに豆がかぶる程度の水を3~4カップ注ぎ、中火にかけ、煮立ってきたら、蓋をして弱火で20~25分ゆでる。火を止めて30分~1時間おいて、余熱で火を通す。

煮る

4グラニュー糖を加える

再び中火にかけ、煮立ってきたらグラニュー糖の1/2量を加えて混ぜ、再び煮立ってきたら、蓋をして弱火で8~10分煮る。

グラニュー糖を加える

5仕上げ

残りのグラニュー糖、塩を加え、8~10分煮て、そのまま冷ます。

仕上げ
完成

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ さとう
料理のてほどき さしすせそ さとう
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833478205
2019年11月28日発売/770円(税込)

文:中村裕子 写真:松本祥孝

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。