坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
極上の柔らか食感を楽しむ"ふわふわオムレツサンド"

極上の柔らか食感を楽しむ"ふわふわオムレツサンド"

材料も味つけも調理もごくシンプル、ふわっと優しい口当たりの卵サンド。手早く焼いてアツアツのうちにすぐにパンに挟んで頬張るのが最高!このサンドイッチだけは、柔らかめの食パンに限ります。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“ふわふわオムレツサンド”のつくり方

バターの香りと卵の優しい味わいをパンが包み込んで、極上のおいしさに。きれいなオムレツ形に焼き上げなくてもOK。

おいしさのコツ!
強火で手早く混ぜて火を通し、まだ半熟かなと思うくらいで火から下ろし、用意していたパンにすぐにのせるのがポイント。卵は余熱で火が通ってしまうので、とにかくスピーディに。

材料材料 (2人分)

食パン4枚(8枚切り)
3個
バター大さじ1
マヨネーズ大さじ2
ひとつまみ
パセリ適量

坂田サンドのコツ

自家製マヨネーズもお薦め。
1.ボウルに卵黄1個分、フレンチマスタード小さじ1を入れて泡立て器で混ぜ、酢小さじ4、塩小さじ1/4を加えて混ぜる。
2.油(綿実油や米油)500mlを少しずつ細く垂らしながら加え、泡立て器で混ぜて乳化させていく。100mlほど加えたら熱湯小さじ1~2を加え、さらに100mlほど加えたら熱湯小さじ1~2を加える。これを繰り返す。
3.オリーブオイル大さじ2~3、レモン汁少々を加えて混ぜ、砂糖小さじ2、塩、胡椒で味を調える。

自家製マヨネーズ

1卵を溶く

卵はボウルに割り入れてほぐし、塩を加えて混ぜる。

卵を溶く

2パンにマヨネーズを塗る

パンの片面にマヨネーズを塗り、2枚一組にする。

パンにマヨネーズを塗る

3卵を焼く

フライパンにバターを熱し、1 を入れてゴムベラで一気にかき混ぜ、柔らかい半熟になってひとまとめにできるくらいに火を通す。

卵を焼く

4卵を等分する

すぐに火から下ろし、ゴムベラで等分にする。

卵を等分する

5パンにのせる

すぐにパン2枚にのせ、もう1枚のパンでサンドする。

パンにのせる

6仕上げ

軽く押さえて落ち着かせ、耳を切り落としてから切り分ける。パセリを添える。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。