坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
みずみずしさが心地よい"ミックス野菜サンド"

みずみずしさが心地よい"ミックス野菜サンド"

きゅうりサンドとアスパラサンドを盛り合わせた、見た目にも美味しいひと皿です。いずれも、きゅうりだけ、缶詰のホワイトアスパラだけでつくる潔さが魅力。野菜は水気をしっかりときること、これがおいしくつくる最大のポイント。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“ミックス野菜サンド”のつくり方

フレッシュ感が身上だから、つくってすぐに食べるのがお薦め。色の違う2種類のパンを使うと、見た目にも変化がついておいしそう。

おいしさのコツ!
きゅうりは食感と食べやすさなどを考えて縦薄切りにするが、ポイントは同じ厚さに切り揃えてパンの上にぴっちりと並べること。ホワイトアスパラも断面を想像してきれいに並べること。

材料材料 (2人分)

〈きゅうりサンド〉
 ├ ライ麦入り食パン8枚(12枚切り)
 ├ きゅうり3~4本
 ├ 白ワインビネガー適量
 ├ からしバター大さじ4(*)
 ├ マヨネーズ大さじ2
 └ 塩少々
〈ホワイトアスパラサンド〉
 ├ 食パン4枚(12枚切り)
 ├ ホワイトアスパラガス1缶(缶詰)
 ├ バター大さじ2
 ├ にんにく小さじ1/4(すりおろす)
 ├ マヨネーズ大さじ4
 └ パセリ適量

*バター50gに対し、からし小さじ2の割合

1きゅうりの下ごしらえ

きゅうりはパンの長さに合わせて切り、縦薄切りにする。バットに並べて白ワインビネガーをかけ、5分置く。キッチンペーパーの上に並べて水気をきる。

きゅうりの下ごしらえ

2パンにからしバターとマヨネーズを塗る

パンの片面にからしバターを塗り、そのうち4枚にマヨネーズを塗り重ねる。2枚一組にする。

パンにからしバターとマヨネーズを塗る

3きゅうりをサンドする

1枚にきゅうりを少しずつずらしてぴっちりと並べ、もう1枚のパンでサンドする。軽く押さえ、ラップに包んで冷蔵庫で10分ほど落ち着かせる。

きゅうりをサンドする

4アスパラの下ごしらえ

アスパラはキッチンペーパーの上に並べて水気をきる。にんにくとマヨネーズは混ぜ合わせる。

アスパラの下ごしらえ

5パンにバターとにんにくマヨネーズを塗る

パンの片面にバターを塗り、さらに4 のにんにくマヨネーズを塗り重ねる。2枚一組にする。

パンにバターとにんにくマヨネーズを塗る

6アスパラをサンドする

1枚にアスパラをぴっちりと並べ、もう1枚のパンでサンドする。軽く押さえて落ち着かせる。

アスパラをサンドする

7仕上げ

きゅうりサンド、ホワイトアスパラサンドともに耳を切り落として切り分け、きゅうりサンドには塩をふり、ホワイトアスパラサンドにはパセリを添える。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。