坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
レモンの酸味が味わいを深める"ハムステーキサンド"

レモンの酸味が味わいを深める"ハムステーキサンド"

焼いた厚切りハムは香ばしく、玉ねぎは甘さが増して旨味たっぷり。さらに特製ハニーマスタードソースで、シンプルなのに味わい深い!さらにレモンをギュッと搾って食べると、洋食屋のサンドイッチになる。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“ハムステーキサンド”のつくり方

ハニーマスタードソースかおいしさの決め手。ハムにレモンをギュッと搾って食べると最高!

おいしさのコツ!
ハムは香ばしくなるまで焼き、玉ねぎも焼き色がついて甘い香りがしてくるまでしっかりと焼くこと。この組み合わせには、はちみつ入りのちょっぴり甘いソースがよく合う。

坂田サンドの基本2

パンを2枚重ねてオーブントースターで焼くと、上面と下面だけがカリッとなり、重ね合わせた中面は焼けずにしっとりのまま。サクッとした食感とふんわりした食感のどちらも欲しいときや、フィリングとパンをしっかりとなじませたいときに使う。

パンを2枚重ねてオーブントースターで焼く

材料材料 (2人分)

食パン4枚(8枚切り)
ロースハム2枚(厚さ1cm)
玉ねぎ2枚(厚さ1cmの輪切り)
オリーブオイル適量
適量
黒胡椒適量
バター適量
★ 〈ハニーマスタードソース〉
・ フレンチマスタード大さじ2
・ はちみつ大さじ1
・ マヨネーズ大さじ1
・ カイエンぺッパー少々
・ 黒胡椒少々
きゅうりのピクルス適量
レモン適量

1玉ねぎを焼く

フライパンにオリーブオイルを熱し、玉ねぎを入れて焼き色がつくまで強火で両面を焼く。塩、胡椒をして取り出す。

玉ねぎを焼く

2ハムを焼く

1のフライパンにハムを入れて焼き色がつくまで両面を焼く。

ハムを焼く

3ハニーマスタードソースをつくる

ハニーマスタードソースの材料は混ぜ合わせる。

ハニーマスタードソースをつくる

4パンに具材をのせる

パンは耳を落とし、2枚一組にして重ねてトーストし、焼けていない面にバターを塗り、玉ねぎ、ハムステーキの順にのせる。

パンに具材をのせる

5仕上げ

ハムにハニーマスタードソースをたっぷりと塗り、胡椒をふる。もう1枚のパンでサンドし、軽く押さえて切り分ける。ピクルスとレモンを添える。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。