オーブンで焼き上げたハンバーグにソースをたっぷりとからめ、トーストしたパンでサンド。ふっくらジューシーなハンバーグには柔らかいサラダ菜がよく合う。アツアツを頬張るのが最高だ。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。
ハンバーグは牛挽き肉150gと豚挽き肉50gの割合がお薦めだが、合い挽き肉を使っても。手づくりのソースをからめれば、ぐっとおいしくなる。
バターはもちろん、マヨネーズ、からしマヨネーズ、からしバターなどは、パンの端まできっちりと塗るのがおいしさの基本。パンとフィリングの間に壁をつくってフィリングの水分がパンにしみ込むのを防ぐ役割も。
食パン | 4枚(6枚切り) |
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★ 〈ハンバーグのタネ〉 | |
・ 牛挽き肉 | 150g |
・ 豚挽き肉 | 50g |
・ 玉ねぎ | 1/2個 |
・ サラダ油 | 小さじ1 |
・ 卵 | 1/2個 |
・ 生パン粉 | 1/2カップ |
・ 牛乳 | 大さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
・ 胡椒 | 少々 |
サラダ油 | 大さじ1 |
★ 〈ソース〉 | |
・ 赤ワイン | 1/2カップ |
・ ウスターソース | 小さじ1 |
・ トマトケチャップ | 大さじ1 |
・ 水 | 1/4カップ |
・ 塩 | 小さじ1/4 |
・ 胡椒 | 少々 |
・ シェリー酒 | 少々 |
・ バター | 30g |
サラダ菜 | 4枚 |
きゅうりのピクルス | 1本分(縦薄切り) |
からしバター* | 大さじ2 |
マヨネーズ | 大さじ2 |
*バター50gに対し、からし小さじ2の割合
玉ねぎはみじん切りにして油で炒め、冷ます。ボウルに入れ、残りのハンバーグの材料を加え、手で粘りが出るまで混ぜる。
2等分して手で丸めて、空気を抜くようにしながら平たいハンバーグの形に整える。
フライパンを熱して油を入れ、2を入れて両面にこんがりと焼き色をつける。フライパンごと200℃のオーブンに入れて10~15分ほど焼く
オーブンから出し、ハンバーグをフライパンから一度出す。肉汁の残ったフライパンに赤ワインを入れて煮立て、バター以外のソースの材料を加えて煮詰めてから、バターを溶かし込む。
4のハンバーグをフライパンに戻し入れ、ソースをよくからめる。
パンは耳を落としてトースト。片面にからしバター、マヨネーズの順に塗る。2枚一組にし、1枚にサラダ菜、ピクルス、ハンバーグの順にのせる。
フライパンに残ったソースをかけ、もう1枚のパンでサンドして手で押さえてなじませたら、切り分ける。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。
文:松原京子 写真:木村 拓