坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
ジューシーな肉汁はじける"ハンバーグサンド"

ジューシーな肉汁はじける"ハンバーグサンド"

オーブンで焼き上げたハンバーグにソースをたっぷりとからめ、トーストしたパンでサンド。ふっくらジューシーなハンバーグには柔らかいサラダ菜がよく合う。アツアツを頬張るのが最高だ。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“ハンバーグサンド”のつくり方

ハンバーグは牛挽き肉150gと豚挽き肉50gの割合がお薦めだが、合い挽き肉を使っても。手づくりのソースをからめれば、ぐっとおいしくなる。

おいしさのコツ!
ハンバーグはオーブンで焼き上げるとふっくらジューシー。ソースはフライパンに残った肉汁でつくると旨味倍増。ピクルスは縦薄切りにして、どこを食べても当たるように。

坂田サンドの基本1

バターはもちろん、マヨネーズ、からしマヨネーズ、からしバターなどは、パンの端まできっちりと塗るのがおいしさの基本。パンとフィリングの間に壁をつくってフィリングの水分がパンにしみ込むのを防ぐ役割も。

パンの端まできっちりと塗る

材料材料 (2人分)

食パン4枚(6枚切り)
★ 〈ハンバーグのタネ〉
・ 牛挽き肉150g
・ 豚挽き肉50g
・ 玉ねぎ1/2個
・ サラダ油小さじ1
・ 卵1/2個
・ 生パン粉1/2カップ
・ 牛乳大さじ1
・ 塩小さじ1/3
・ 胡椒少々
サラダ油大さじ1
★ 〈ソース〉
・ 赤ワイン1/2カップ
・ ウスターソース小さじ1
・ トマトケチャップ大さじ1
・ 水1/4カップ
・ 塩小さじ1/4
・ 胡椒少々
・ シェリー酒少々
・ バター30g
サラダ菜4枚
きゅうりのピクルス1本分(縦薄切り)
からしバター*大さじ2
マヨネーズ大さじ2

*バター50gに対し、からし小さじ2の割合

1ハンバーグをつくる

玉ねぎはみじん切りにして油で炒め、冷ます。ボウルに入れ、残りのハンバーグの材料を加え、手で粘りが出るまで混ぜる。

ハンバーグをつくる

2成形する

2等分して手で丸めて、空気を抜くようにしながら平たいハンバーグの形に整える。

成形する

3焼く

フライパンを熱して油を入れ、2を入れて両面にこんがりと焼き色をつける。フライパンごと200℃のオーブンに入れて10~15分ほど焼く

焼く

4ソースをつくる

オーブンから出し、ハンバーグをフライパンから一度出す。肉汁の残ったフライパンに赤ワインを入れて煮立て、バター以外のソースの材料を加えて煮詰めてから、バターを溶かし込む。

ソースをつくる

5ソースをからめる

4のハンバーグをフライパンに戻し入れ、ソースをよくからめる。

ソースをからめる

6パンにのせる

パンは耳を落としてトースト。片面にからしバター、マヨネーズの順に塗る。2枚一組にし、1枚にサラダ菜、ピクルス、ハンバーグの順にのせる。

パンにのせる

7仕上げ

フライパンに残ったソースをかけ、もう1枚のパンでサンドして手で押さえてなじませたら、切り分ける。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。