坂田阿希子さんの「洋食店のサンドイッチ」
食べ応え抜群の"B.L.T.サンド"

食べ応え抜群の"B.L.T.サンド"

Bはベーコン、Lはレタス、Tはトマト。このトリオのおいしさは不滅。ベーコンは塊のものを買い求めて厚めに切り、カリッとするまで焼くのがお薦め。これでグンとパンチが出る。料理研究家で、代官山の洋食店のオーナーシェフでもある坂田阿希子さんに、本格的な洋食店のサンドイッチを教わりました。

“B.L.T.サンド”のつくり方

B.L.T.サンドにはからしマヨネーズがよく合う。からしはイギリスの「コールマンズ」がお薦めだが、日本の練りがらしを使っても。

おいしさのコツ!
ベーコンはじっくり焼いてカリカリにし、余分な脂をきること。レタスは水に放してシャキッとさせ、水気をしっかり拭くこと。脂っぽさや水っぽさが残っているとパンが湿ってしまう。

坂田サンドの基本1

バターはもちろん、マヨネーズ、からしマヨネーズ、からしバターなどは、パンの端まできっちりと塗るのがおいしさの基本。パンとフィリングの間に壁をつくってフィリングの水分がパンにしみ込むのを防ぐ役割も。

パンの端まできっちりと塗る

材料材料 (2人分)

食パン4枚(山型/8枚切り)
ベーコン4枚(厚切り)
レタス3~4枚
トマト1個
バター小さじ2
★ 〈からしマヨネーズ〉
・ マヨネーズ大さじ3
・ からし小さじ1
ポテトチップス適量
きゅうりのピクルス適量

1ベーコンを焼く

ベーコンはフライパンに並べて火にかけ、カリッとするまで焼き、キッチンペーパーで油をきる。

ベーコンを焼く

2野菜の下ごしらえ

レタスは大きめにちぎって水に放し、シャキッとしたら水気をきり、さらにキッチンペーパーで水気を拭く。トマトは厚さ5mmの輪切りにする。からしマヨネーズの材料は混ぜる。

野菜の下ごしらえ

3パンにバターを塗る

パンは2枚一組にして重ねてトーストし、焼けていない面にバター、からしマヨネーズを塗る。

パンにバターを塗る

4具材をのせる

1枚にレタスをたっぷりと置き、トマト、ベーコンの順にのせる。

具材をのせる

5仕上げ

もう1枚のパンでサンドし、軽く押さえて切り分ける。ポテトチップスとピクルスを添える。

仕上げ
完成

教える人

坂田阿希子 料理研究家

坂田阿希子 料理研究家

フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ」に掲載したものです。

dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
dancyu定番シリーズ トーストとサンドイッチ
A4変型判(120頁)
2022年11月30日発売 880円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。