北イタリアの家庭料理
みっちり具材の詰まったイタリアンオムレツ"フリッタータ"

みっちり具材の詰まったイタリアンオムレツ"フリッタータ"

ジャガイモやハムがたっぷり入った食べ応え抜群のオムレツです。晩酌のお供にうってつけの味わい!乳製品や米、生ハムといった特産品を使ったしっかり旨味のある北イタリアの家庭料理を、料理家の山内千夏さんに習いました。

“フリッタータ”のつくり方

具だくさんの平焼きオムレツはイタリア全土で食べますが、地域によって具にバリエーションあり。これは北東部で親しまれるスペック入りで、生地全体になれた塩気がしみ渡ります。南へ行くと残りもののパスタを入れて焼くことも。

材料材料 (16×20cmのバット1台分。約4人分)

4個
玉ねぎ1/2個分(薄切り)
じゃがいも1個
スペック3枚(約30g)(生ハムでも可)
パルミジャーノ・レッジャーノ大さじ2
オリーブオイル大さじ2
シブレット、イタリアンパセリ合わせて少々(約5g)(みじん切り)
適量
胡椒適量
スペック
スペックはトレンティーノ=アルト・アディジェ州でつくられるスモークタイプの生ハ ム。入手できない場合は燻製していない生ハムでも可。

1具材の下ごしらえ

フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎをしんなりするまで炒める。じゃがいもは皮ごとゆでてから皮をむき、いちょう切りにする。スペックは5mm幅に切る。

2卵液と混ぜる

ボウルに卵を溶きほぐしたところへ、1とパルミジャーノ・レッジャーノ、塩、胡椒を入れ、シブレットとイタリアンパセリを加えて混ぜる。

3焼く

バットにオーブンペーパーを敷き込み、2を流し入れて表面を平らにする。180℃に予熱したオーブンに入れ、表面に焼き色がつくまで20~25分焼く。ペーパーを剥がし、食べやすい大きさに切って器に盛る。

焼く
フライパンで焼く方法もあるが、家庭ではバットに卵液を流してオーブンで焼き上げることも。焼いている間に他の作業も進むのでおすすめ。
完成

教える人

山内千夏

山内千夏

やまのうち・ちなつ●料理家。製菓メーカーで商品企画に携わった後、イタリアへ料理留学。以降、定期的に現地で家庭料理を学んでいる。湘南の自宅で料理教室を主宰。著書に『トルタ・サラータ イタリア式塩味のタルト』(文化出版局)など。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:鹿野真砂美 撮影:宗田育子

鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。