小堀紀代美さんの冬のスパイス料理
体が温まる寒い日のご馳走!"スパイスたっぷり焼きロールキャベツ"

体が温まる寒い日のご馳走!"スパイスたっぷり焼きロールキャベツ"

真ん丸な形の焼きロールキャベツはわが家の定番メニュー。今回は挽き肉だねに数種類のスパイスをたっぷり入れて仕込み、オーブンでこんがりと焼き上げます。スパイス入りのロールキャベツは香りがよくてやわらかく、いつにも増してジューシー。寒い日のごちそうになります。冬のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“スパイスたっぷり焼きロールキャベツ”のつくり方

真ん丸のロールキャベツがなんとも愛らしい一品。キッチンペーパーをかぶせ、てるてる坊主のように丸く整え、耐熱容器に詰めるようにして並べます。

使ったスパイス&ハーブは

カレーづくりによく使うチリパウダ ー、パプリカパウダー、カレーパウダー、シナモンパウダー、黒胡椒、ほかに、ナツメグ、にんにく、ローズマリー。

スパイス&ハーブ

材料材料 (5人分)

★ 挽き肉だね
・ 合い挽き肉400g
・ バター20g
・ にんにく1片分(みじん切り)
・ 玉ねぎ1個分(みじん切り)
・ トマトペースト大さじ1
・ パウダースパイス
 ├ チリパウダー小さじ2
 ├ パプリカパウダー小さじ1
 ├ カレーパウダー小さじ1
 ├ ナツメグ小さじ1/4
 └ シナモンパウダー小さじ1/4
・ ローズマリー2本分(ドライ。みじん切り)
・ 卵1個
・ パン粉大さじ2
・ 牛乳大さじ2
・ 塩小さじ2/3強
・ 黒胡椒小さじ1と1/2
キャベツ10枚(ゆでたもの)
パルメザンチーズ適量
バター適量

1玉ねぎを炒める

フライパンにバターとにんにくを入れて弱火で熱し、にんにくが色づいたら玉ねぎを加え、きつね色になるまで炒めて冷ます。

2挽き肉とスパイスを混ぜる

ボウルに挽き肉と1を入れてゴムベラで混ぜ、トマトペースト、パウダースパイス、ローズマリーを加えてよく混ぜる。

挽き肉とスパイスを混ぜる
肉だねにチリパウダー、パプリカパウダー、カレーパウダー、ナツメグ、シナモンパウダー、ローズマリーを加えて香りをプラス。

3つなぎを加えて練る

卵、パン粉、牛乳を混ぜ合わせて2に加え、練り混ぜ、塩、胡椒を入れてよく混ぜる。5等分にする。

つなぎを加えて練る
塩と胡椒を加えて肉だねを仕上げる。塩は最初に混ぜると肉が締まってしまうので、ここで入れる。胡椒は多めに入れてキリッとした香りを加える。

4キャベツで包む

ゆでたキャベツの水気をよく拭き、かたい芯の部分はそぎ落とし、2枚一組にする。1枚に挽き肉だねを置いて包み、さらにもう1枚で包み、包み終わりは中に折り込む。キッチンペーパーなどで丸く形を整える。

5オーブンで焼く

耐熱容器の底面に薄く植物油(分量外)を塗り、4のロールキャベツを入れ、それぞれにパルメザンチーズ小さじ2をのせる。天板にのせ、220℃に予熱したオーブンで20~25分焼く。

オーブンで焼く
この状態でオーブンに入れて焼く。グラタン皿やオーブン使用可の鍋やフライパンでもOK。

6仕上げ

香ばしく焼けたらいったん取り出し、バターを1cm角に切ってそれぞれにのせ、再びオーブンで1~2分焼いてバターを溶かす。

仕上げ
焼けたらいったんオーブンから取り出し、バターをのせ、さらにオーブンで焼いてバターを溶かす。これでおいしさアップ。
完成

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 冬のレシピ
四季dancyu 冬のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480833
2021年12月15日発売/1,100円(税込)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。