秋のスパイス料理
エキゾチックな味わいの"ローストビーツのサラダ"

エキゾチックな味わいの"ローストビーツのサラダ"

ローストしたビーツは、甘味がギュッと凝縮。塩気が強くてちょっとクセのあるフェタチーズ、香りの強い葉野菜やハーブなどと合わせると、個性的でエキゾチックなサラダになります。秋のおかずをおいしくするスパイスとハーブ使いをスパイスの達人・小堀紀代美さんに教えてもらいました。

“ローストビーツのサラダ”のつくり方

ビーツ、フェタチーズとも、小さめに切ったほうが味がよくなじみ、食べたときのバランスがよくなります。フェタチーズの代わりにブルーチーズを使っても美味。

使ったスパイス&ハーブは
コリアンダーシードはレモンとセージを合わせたような爽やかな甘い香り。黒胡椒は爽やかでありながら刺激的な辛味。コリアンダーは独特の風味があり、切って使うとさらに強くなる。
スパイス、ハーブ

材料材料 (2~3人分)

ビーツ1個(350~400g)
フェタチーズ30g
コリアンダー1束
ルッコラ15~20g(またはクレソン)
コリアンダーシード小さじ1
★ ドレッシング
・ 赤ワインビネガー大さじ1
・ 塩小さじ1/3
・ 砂糖小さじ1
・ 赤玉ねぎ大さじ2(みじん切り)
・ オリーブオイル大さじ2
粗挽き黒胡椒適量

1ビーツを焼く

ビーツはよく洗ってアルミホイルで包み、バットにのせる。180℃のオーブンで90~120分、竹串を刺してスーッと通るまで焼く。粗熱が取れたら皮をむいて小さめの一口大に切る。

ビーツを焼く
ビーツは丸ごとローストするとおいしさが逃げない。ローストして数日は冷蔵庫に保管できるので、時間のあるときにやっておいても。

2チーズ、スパイス、葉物の下準備

フェタチーズは小さめの一口大に切る。コリアンダーは根を切り落とし、葉と茎をざく切りにする。ルッコラまたはクレソンは冷水に放してシャキッとさせ、水気をしっかりときる。

3混ぜる

ボウルにドレッシングの材料を入れて混ぜ合わせ、1のビーツを加えて混ぜ、2を入れる。コリアンダーシードをつぶして加え、ボウルの底から大きく混ぜる。味をみて足りなければ塩(分量外)でととのえる。

コリアンダーとコリアンダーシードで香りをプラスするのが、おいしさの決め手。コリアンダーシードは平らなバットなどで軽く押しつぶすかすりこ木でたたく。

4盛りつける

器に盛り、粗挽き黒胡椒をふる。

完成

教える人

小堀紀代美

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしくつくれるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
2021年9月13日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 撮影:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。