釣って、食べる。
濃厚なブロードが絡んだ"小魚のパスタ"

濃厚なブロードが絡んだ"小魚のパスタ"

魚からダシと旨味をたっぷりと引き出したブロードを使った、贅沢なパスタをご紹介します。釣りあげたばかりの魚の美味しさを生かしたレシピを、自由が丘のイタリアンレストラン「mondo」の宮木康彦シェフに習いました。

“小魚のパスタ”をつくる

今回は、トラギスやヒメコダイなど大小さまざまな小魚と、イトヨリなどのアラを使ってブロードをつくりましたが、魚釣りに行って、釣れたけどどう食べたらいいか分からない小魚でもつくれます。たくさんの魚からとったダシがパスタに染み込む極上の美味しさ!釣りに行ったからこそ味わうことのできる、特別なパスタです!

材料材料 (つくりやすい分量)

★ 小魚とトマトのブロード
・ 小魚適量(トラギスやヒメコダイなど)
・ イトヨリなどのアラ適量
・ にんじん1/3本
・ 玉ねぎ1/2個
・ セロリ1/4本
・ ローリエ1枚
・ 白胡椒(粒)適量
・ パセリの茎適量
・ 塩適量
・ ホールトマト1缶
リングイネ60g
エスプレット唐辛子適量
オリーブオイル適量
カルダモン(パウダー)適量

1魚の下準備

魚のアラは30分~1時間ほど水につけて血抜きをする。小魚は内臓と鱗を取り除き、ぶつ切りにする。店では、血抜きをした後に200℃のオーブンで30分ほど焼くが、省略可。

魚の下準備
魚の下準備
魚の下準備

2香味野菜の下準備

にんじん、玉ねぎ、セロリはそれぞれ薄くスライスする。

香味野菜の下準備

3鍋に入れる

5Lの鍋に、①の魚のアラと小魚を入れ、アラが浸るくらい水(分量外)を入れる。②の香味野菜、ローリエ、白胡椒、パセリの茎を入れ、ホールトマト缶のトマトを手で潰しながら入れる。

鍋に入れる
鍋に入れる

4火にかける

③の鍋を中火にかけ、沸いてきたらアクをすくう。火を弱火に落とし、ボコボコと煮立たせないように30分火をいれる。アクが浮いてきたら都度すくう。煮立たせてしまうと、魚のエグミが出てきてしまうので、一度沸いたら、沸かさないように注意する。

火にかける

5スープを漉す

30分経ったら、すぐにスープを漉す。置いておくと嫌なエグミがでてくるので、すぐに漉すこと。さらに漉すときには、具材を押したりして絞らないようにすることで、クリアーなスープが取れる。トマトだけはヘラなどで押しながら漉し、スープの味見をして塩を加える。

スープを漉す
スープを漉す

6パスタをゆでる

鍋に湯を沸かし、塩とパスタを入れ、袋の表示より1分短くゆでる。

パスタをゆでる

7スープを煮詰める

フライパンに小魚とトマトのブロードを140ml入れ、1/2量になるまで弱火で煮詰める。

スープを煮詰める

8パスタと和える

ゆで上がったパスタを⑦のフライパンに入れ、さらにブロードを加えながら、パスタに吸わせるように和えていく。

パスタと和える

9仕上げる

パスタにほどよく絡まってきたら味見をし、塩で味を調える。仕上げにエスプレット唐辛子とオリーブオイルを和えて器に盛る。器にカルダモンパウダーをのせて、完成。

完成
途中でカルダモンパウダーを加えて味変すると、爽やかな味わいに。

自由が丘のイタリアンレストラン「mondo」

宮木康彦シェフ
「mondo」の宮木康彦シェフ。「青山アクアパッツァ」やイタリアでの修業を経て、2008年に同店をオープン。
入口
自由が丘の住宅街に現れる美しい緑を抜けると「mondo」の入口が。
店内
一軒家の店内は、天井が高く伸びやか。席数は10で、ソムリエの田村理宏さんのセレクトするワインと音楽も絶品。メニューはコースのみで、ランチ6,600円、ディナー1万3,200円。要予約。

文:小林真理 撮影:岡本寿

店舗情報店舗情報

mondo
  • 【住所】東京都目黒区自由が丘3‐13‐11
  • 【電話番号】03‐3725‐6292
  • 【営業時間】11:30~13:00(L.O.)/18:00~21:00(L.O.)
  • 【定休日】水曜、第1・3木曜
  • 【アクセス】東急東横線・大井町線「自由が丘」駅正面口より徒歩8分