釣って、食べる。
バターが香る"イトヨリのムニャイヤ"

バターが香る"イトヨリのムニャイヤ"

ムニャイヤとは、ムニエルのこと。バターをたっぷり使って揚げ焼きにしたイトヨリの身は、ふんわりと仕上がり軽やかな食べご心地。一尾丸ごと使った豪快なレシピなので、おもてなし料理にも最適です!釣りあげたばかりのイトヨリの美味しさを生かしたレシピを、自由が丘のイタリアンレストラン「mondo」の宮木康彦シェフに習いました。

“イトヨリのムニャイヤ”をつくる

イトヨリは水分が多いので、熱を加えると身がふっくらと柔らかく仕上がります。皮も美味しい魚なので、丸ごとムニャイヤ(ムニエル)にするのにとても適した魚です。バターでカリッと仕上げて、身と皮目とのコントラストを楽しんでみてください。

材料材料 (1尾分)

イトヨリ1尾
フルーツトマト2個
薄力粉適量
サラダ油適量
バター30g(塩分不使用)
ケイパー適量(塩漬けタイプ)
アンチョビペースト10g
レモン適量

1イトヨリの下準備

鱗を取り、内臓を取り除いたイトヨリの水分をしっかりふき取ったら、全体に塩を振る。お腹の中までしっかり塩を振ること。

イトヨリの下準備

2粉をはたく

薄力粉を全体にまぶし、キッチンばさみで尾っぽと胸鰭(むなびれ)を切り落とす。ヒレを残しておくと、調理中に焦げてきてしまうので、先に切り落とすこと。

粉をはたく
粉をはたく
粉をはたく

3トマトの下準備

トマトは、縦に半分に切っておく。

トマトの下準備

4バターの下準備

バターは、使いやすいように3gぐらいのダイス状にカットしておく。

5イトヨリを焼く

イトヨリの全身が入るくらいの鉄のフライパンに、サラダ油を多めに熱する。火加減は強めの中火。温まってきたら、イトヨリの盛りつけで上になる面を下にして焼いていく。全体に油が回ったら、15g分のバターを入れこんがりと焼いていく。

イトヨリを焼く
イトヨリを焼く
イトヨリを焼く

6アロゼしながら焼く

最初に下にした面が、こんがりときつね色に焼けてきたらひっくり返し、バターをさらに15g足して、アロゼ(油をスプーンなどですくい、魚にかける)しながら焼き進める。バターが泡立つくらいがちょうどいい火加減。

アロゼしながら焼く
アロゼしながら焼く
アロゼしながら焼く

7トマトも焼く

両面がこんがりとしてきたら、トマトに塩を振りトマトの断面が下になるようにして入れ、アロゼしながら焼き進める。

トマトも焼く
トマトも焼く

8仕上げる

焼きあがったイトヨリとトマトを器に盛る。残った油に、アンチョビペースト、ケイパーとレモン汁を入れ味を見て、塩分がちょうどよくなったらイトヨリにかけて完成。

仕上げる
完成
アンチョビとケイパーで塩味を調節し、レモンで締める。

自由が丘のイタリアンレストラン「mondo」

宮木康彦シェフ
「mondo」の宮木康彦シェフ。「青山アクアパッツァ」やイタリアでの修業を経て、2008年に同店をオープン。
入口
自由が丘の住宅街に現れる美しい緑を抜けると「mondo」の入口が。
店内
一軒家の店内は、天井が高く伸びやか。席数は10で、ソムリエの田村理宏さんのセレクトするワインと音楽も絶品。メニューはコースのみで、ランチ6,600円、ディナー1万3,200円。要予約。

文:小林真理 撮影:岡本寿

店舗情報店舗情報

mondo
  • 【住所】東京都目黒区自由が丘3‐13‐11
  • 【電話番号】03‐3725‐6292
  • 【営業時間】11:30~13:00(L.O.)/18:00~21:00(L.O.)
  • 【定休日】水曜、第1・3木曜
  • 【アクセス】東急東横線・大井町線「自由が丘」駅正面口より徒歩8分