釣って、食べる。
食感のコントラストが美味しい"イトヨリのトルティーノ"

食感のコントラストが美味しい"イトヨリのトルティーノ"

3品目はイトヨリを使ったトルティーノです。トルティーノとは、イタリア語で重ねるという意味。ふわぱりに焼き上げたイトヨリと、ガリっと食感のじゃがいもがたまらない美味しさです。イトヨリの上品な白身を生かしたレシピを、自由が丘のイタリアンレストラン「mondo」の宮木康彦シェフに習いました。

“イトヨリのトルティーノ”をつくる

繊細なイトヨリの白身を、ガリっと食感のじゃがいもと、旨味と酸味の効いたサワークリームソースと合わせた一品。軽い食べ心地で、お酒のつまみにもぴったり。お好きな白身魚でぜひつくってみてください。

材料材料 (1人分)

イトヨリ半身
薄力粉適量
じゃがいも1個
コーンスターチ適量
適量
バター5g(食塩不使用)
サラダ油適量
★ サワークリームソース*全量
・ サワークリーム大さじ3
・ アンチョビペースト小さじ1
カイワレ適量

*サワークリームとアンチョビペーストをしっかり混ぜ合わせる。

1イトヨリを捌く

イトヨリは身が割れやすいので丁寧に扱う。魚は、手の温度だけでも身が焼けて劣化してしまうので、素早く作業し、しっかり冷やすこと。

イトヨリを捌く
流水を流しながら、脇腹までしっかり鱗を取る。
イトヨリを捌く
お腹に包丁を入れ切り裂く。
イトヨリを捌く
エラをしっかり掴む。
イトヨリを捌く
エラを持って内臓を引き抜く。腹の中を流水で洗い流しきれいになったらペーパータオルで水気をふき取る。
イトヨリを捌く
胸鰭(むなびれ)を切り落とす。
イトヨリを捌く
お腹側から下し、中骨まで切り開く。
イトヨリを捌く
背側から下し、中骨まで切り開く。
イトヨリを捌く
尾びれの付け根から包丁を入れて、完全に半身を切り離す。
イトヨリを捌く
腹骨をすく。
イトヨリを捌く
手で触って分かる中骨を優しく抜く。

2じゃがいもの下ごしらえ

じゃがいもは皮を剥いて、細切りにする。塩を振って10分ほど置き、水分を搾る。

じゃがいもの下ごしらえ
じゃがいもの下ごしらえ
じゃがいもの下ごしらえ

3じゃがいもを型に詰める

じゃがいもにコーンスターチをまぶしたら、セルクルに詰める。

じゃがいもを型に詰める
じゃがいもを型に詰める

4イトヨリを詰める

イトヨリの半身を半分に切って、両面に塩を振って、薄力粉を薄くまぶす。③のセルクルの上に、皮面を上にして詰める。

イトヨリを詰める

5フライパンで焼く

フライパンに多めの油を入れ温める。④をセルクルから外し、じゃがいも側が下になるように入れる。途中でバターを入れ、温度を下げながら7〜8分かけてゆっくりとじゃがいもに火を入れる。

フライパンで焼く
フライパンで焼く

6イトヨリ側も焼く

じゃがいもがカリッとしてきたら、ひっくり返して強火にし、イトヨリも焼く。皮目が香ばしく焼けるよう、フライ返しなどで押さえる。

イトヨリ側も焼く
イトヨリ側も焼く

7仕上げる

そのまま器に盛り、サワークリームソースをふっくらと盛り、カイワレものせたら完成。

完成
合わせるワインは「ボリューム感のある白ワインがお薦め」とソムリエの田村さん。

自由が丘のイタリアンレストラン「mondo」

宮木康彦シェフ
「mondo」の宮木康彦シェフ。「青山アクアパッツァ」やイタリアでの修業を経て、2008年に同店をオープン。
入口
自由が丘の住宅街に現れる美しい緑を抜けると「mondo」の入口が。
店内
一軒家の店内は、天井が高く伸びやか。席数は10で、ソムリエの田村理宏さんのセレクトするワインと音楽も絶品。メニューはコースのみで、ランチ6,600円、ディナー1万3,200円。要予約。

文:小林真理 撮影:岡本寿

店舗情報店舗情報

mondo
  • 【住所】東京都目黒区自由が丘3‐13‐11
  • 【電話番号】03‐3725‐6292
  • 【営業時間】11:30~13:00(L.O.)/18:00~21:00(L.O.)
  • 【定休日】水曜、第1・3木曜
  • 【アクセス】東急東横線・大井町線「自由が丘」駅正面口より徒歩8分