カニ缶でつくる手軽さが嬉しいパスタです。オイルベースと白ワインビネガーでカニ酢のような、さっぱりした味わい。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
カニのパスタといえば、トマトソースかクリームソースでコッテリしたものを思い浮かべますよね。それももちろんそれも好きだけど、サッパリとした味付けのパスタも良いものです。
カニの身をホジホジしたりするのも大変なので、カニ缶を使っていますが、缶詰と言っても侮るなかれ、ワインヴィネガーをちょろっと加えるだけで、ぐんっとフレッシュな味わいになります。カニ缶ってなかなか使う機会がないなって方は、ぜひパスタで食べてみてください。ルッコラが苦手って方は、長ネギや大葉、ミョウガとかを代わりに使っても和風な感じで楽しいです。
合わせるワインはやや冷やし目のロゼワインがお薦め。トスカーナ州のサンジョヴェーゼ主体のロゼがとても相性良しです。サンジョヴェーゼ種特有のしっかりとした酸が、カニはもちろん、エビやホタテ等の旨みや甘味によくあいます。冷やしたロゼワインに、ちょっと酸味を効かせてサッパリとした味わいのパスタ。海沿いじゃなくても、思わず潮風を感じますよ。
パスタ | 160g(モリサーナ 1.45mm) |
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カニのほぐし身缶 | 1缶(55g) |
ルッコラ | 2束(20g) |
ケイパー | 6g(酢漬けタイプ) |
白ワインビネガー | 小さじ1 |
オリーブオイル | 15ml |
塩 | 12g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示より30秒長くゆでる。半冷製のパスタなので、塩を少し強めにし、ゆで時間も伸ばす。
ルッコラは軸と葉に分けてざく切りに。葉と軸が同じ長さになるように切ると食べやすい。
ボウルに②の軸とオリーブオイル、カニ缶、ケイパーと白ワインビネガーを入れ軽く和える。
③のボウルにパスタを加えざっくり和えたら、②のルッコラの葉も入れ和える。
器に盛りつけて、完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:青谷慶 構成:編集部