爽やかな食べ心地の、軽いパスタです!パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
コロンブスがヨーロッパに持ち込んだと言われるピーマン。今では、大きいものから小さいものまで色々なのがあって、イタリアではとってもポピュラーな食材です。
味が苦手って人も多いけれど、今回のレシピでは、レモンの酸味とコラトゥーラの旨味や塩味を加えることで、ピーマンの苦味は良いアクセントになっています。ノンワックスのレモンがあるなら、仕上げにレモンの皮をすり下ろしてもいいですよ(見た目もキレイだし)。ピーマンとレモンは相性良しなので、パスタ以外でも食べて欲しい組み合わせです。ちなみに、ピーマンの種とワタも取り除かずに使ってくださいね。味はもちろん、食感も楽しいので。
合わせるワインは、南イタリアはプーリア州の白ワインを。意外に思われるかも知れませんが、プーリアはワイン生産量がとても多い土地で、国内の20%程をつくっています。特にプリミティーボ種を使った赤ワインが有名ですが、近年では土着品種主体のワインも注目されています。中でも、ヴェルデーカ種から作られる白ワインは、生産量はそれほど多くありませんが、グレープフルーツのような酸味とフレッシュ感があるので、今回のパスタのように、オリーブオイルやレモンを使った料理と好相性です。
パスタ | 160g(モリサーナ 1.45mm) |
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ピーマン | 2個 |
レモン | 25g |
パン粉 | 3g(細かいタイプ) |
にんにく | 1/2片(潰す) |
赤唐辛子 | 1/2本(種を取り輪切り) |
コラトゥーラ | 適量 |
オリーブオイル | 15ml |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
ピーマンは半分に切り、種とワタを外す。ピーマンは細切りに、種とワタは食べやすい大きさに切る。
レモンは1/8にカットして、皮と果肉に分ける。ノンワックスの場合は、皮を千切りに、果肉は適度な大きさに切る。
フライパンにオリーブオイルを敷き、にんにく、ピーマンの種、レモンの身、赤唐辛子、パン粉を入れ火にかける。火にかけたらにんにくは取り出す。
④のフライパンに、細切りにしたピーマンを入れ軽く炒めたら、ゆで汁70mlを加える。
⑤のフライパンに茹で上がったパスタを加え和える。
器に盛ったら、完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:青谷慶 構成:編集部