くるりとねじれているトロフィエという手打ちパスタに、パセリのソースがよく絡みます。パセリのクセと旨味が広がる、爽やかなパスタです。パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
イタリアのパセリは、日本のパセリと見た目は違いますが、同じセリ科で味もよく似ています。今回は、日本で一般的なカーリーパセリを使っていますが、イタリアンパセリでも美味しくつくれますよ。
鮮やかな緑色で見た目が良いので、ホームパーティーなどに出すととても盛り上がります!(面倒な手打ちパスタの成形も、皆んなでやると楽しいから、そこもパーティー向け)
苦味やクセのある風味が、カシューナッツのオイリーな味で、程よくまとまります。パセリの他に、バジリコや大葉なんかに替えても美味しいレシピですので、ぜひ色々お試しください。
合わせるワインは、酸のしっかりとしたヴェルメンティーノ種でつくられる白ワイン。特にリグーリア州の「コッリ・ディ・ルーニ ヴェルメンティーノ」はお薦めです。ジェノヴァのDOCワインですが、ハーブのニュアンスもあるので、こういうグリーンなソースにぴったり。のんびりとした週末に、近所の友人とおしゃべりしながらパスタをつくって、ワインを飲む……とっても健康的な週末よね。
★ トロフィエ | (手打ちパスタ) |
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・ 小麦粉 | 320g |
・ お湯 | 160ml |
・ オリーブオイル | 16g |
・ 塩 | 一つまみ |
パセリ | 40g |
カシューナッツ | 15g |
グラナパダーノチーズ | 15g(すりおろし) |
ペコリーノチーズ | 15g |
オリーブオイル | 15ml |
塩 | 9g |
ボウルに小麦粉、塩を入れ、オリーブオイルも回し入れる。お湯もすべて回し入れたら、フォークなどで混ぜる。全体にお湯がまわり少し冷めたら手でこねはじめる。
体重をかけてしっかり10分間練ったら、丸くまとめてラップをし、1時間休ませる。10分練ることで、仕上がりがなめらかになる。
寝かせた生地のラップを外し、直径1cmほどの棒状に伸ばす。ペティナイフで0.8mmずつに切り分けたら、丸く成形する。手のひらを使って、パスタを上から下に伸ばしながらくるりと巻いていく。
鍋に3Lの湯を沸かし、パスタと塩を入れ、およそ7分ゆでる。パスタの大きさによって6~9分とゆで時間に幅があるので、食べて確かめてみよう。
ミキサーにパセリ、カシューナッツ、オリーブオイルを入れたら一度回し、カシューナッツがある程度砕けたらグラナパダーノチーズも加え、もう一度回す。
フライパンに5のソースとゆで汁を入れて火にかけ、少し温める。ゆであがったパスタを加え和える。
器に盛り、ペコリーノチーズを振りかけて完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部