豚の角煮は脂も美味しい料理ですが、普通につくると脂っこく、重たい印象になりがち。今回ご紹介するレシピは、下ゆでした豚肉の脂を取り除いてつくるので、さっぱり軽やかに食べられますよ!料理名を聞いたら、味を浮かべることができる、そんな、誰もが知っているおなじみのおかずを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。
男の料理で一番人気に位置する豚の角煮は、実は女性も大好き。やわらかく煮込んだ肉には箸もすっと入ります。焼きつけて余分な脂を取り除き、ねぎや生姜で下ゆでしてくさみを取ります。さらに下ゆでした後に冷蔵庫で冷やし、固まった脂を取り除くことで、脂っぽさをみじんも感じないすっきりした角煮に仕上がります。
豚バラ肉 | 400g×2(塊) |
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ゆで卵 | 6個 |
小松菜 | 300g |
小松菜用の塩 | 少々 |
サラダ油 | 少々 |
★ 下ゆで用 | |
・ 酒 | 1/3カップ |
・ 水 | 4カップ |
・ 生姜の皮 | 適量 |
・ 長ねぎの青い部分 | 1本分 |
砂糖 | 大さじ2 |
醤油 | 大さじ6~7 |
豚肉は室温にもどす。フライパンにサラダ油を熱して豚肉を入れて全体に焼きつける。こうすると肉のくさみが取れる。出てきた余分な脂を拭き取る。
鍋に豚肉を移して下ゆで用の材料を入れ、蓋をして弱火で1時間ほど煮る。冷めたら冷蔵庫で一晩ほどおく。
表面に凝固した豚肉の脂をきれいに取り除く。これで脂っぽくなく、すっきりとした豚肉に仕上がる。
豚肉は1切れを4等分する。
鍋に豚肉を入れ、ねぎと生姜を取り除いたゆで汁を加える。
ゆで卵は殻をむいて鍋に加え、砂糖と1/2量の醤油を加え、蓋をして20分ほど煮る。醤油は半量ずつ加え、じわじわと味をしみ込ませていくのがポイント。
残りの醤油を加え、蓋をして20分煮込む。小松菜をさっと塩ゆでしてザルにあげ、水気を絞って長さ4cmに切り、鍋に加えてひと煮する。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、手ほどきdancyu「基本の ろ」に掲載したものです。
文:中村裕子 写真:鈴木泰介