大原千鶴さんの「今宵のあて」
ふわとろ蒸しなすでつくる「レンチンなすの麻婆そぼろがけ」

ふわとろ蒸しなすでつくる「レンチンなすの麻婆そぼろがけ」

暑い夏に食べたくなるピリ辛料理。挽き肉と夏野菜を使うと食べごたえもあって、栄養バランスも彩りも申し分ないお酒のあてになります。お酒を愛する料理研究家の大原千鶴さんに、簡単につくれて、油控えめのなすのおつまみを教えていただきました。

あっさりなすとピリ辛そぼろにぴったり寄り添う爽やか梅酒緑茶

煮ても焼いても揚げても美味しい旬のなす。でも暑い時期に揚げ物はちょっと…と思う方も多いはず。そんなお悩みを解決してくれるのが、このレンチンなすです。なすは皮を縞目にむき、ラップで巻いてしんなりするまで電子レンジにかけて蒸します。

麻婆なすのように炒め合わせるとおかずっぽくなるので、蒸しなすとそぼろは別にして盛り合わせました。なすそのものの味も楽しめ、そぼろだけでもあてになる、おつまみ向きの仕立てです。いっしょにいただくと、ふわとろのなすが辛味をまろやかにまとめてくれ、お箸とお酒が止まらない味わいです。

緑茶の爽やかな渋みで梅酒の華やかな香りを引き立てつつ、スッキリとした味わいの梅酒緑茶。なすにもそぼろにもぴったりです。

蒸しなすは冷蔵保存できるので、多めにつくり置くと便利です。ラップに包んだまま保存袋に入れて冷蔵すると、夏は2〜3日、冬は5日ほど保存できます。生姜醤油をかけたり、甘酢和えにでき、これもお酒のあてになりますね。

レンチンなすの麻婆そぼろがけのつくり方

材料材料 (2人分)

なす2本(約170g)
A
・ 牛挽き肉100g
・ 胡麻油小さじ2
・ 生姜小さじ1(みじん切り)
・ にんにく小さじ1/2(みじん切り)
B
・ 甜麺醤小さじ1
・ 豆鼓醤小さじ1
・ 豆板醤小さじ1/2
粉山椒少々
五香粉少々

1下ごしらえ

なすはヘタを切り落としてピーラーで皮を縞目にむき、水に10分間つけてアクを抜き、水気を拭いて1本ずつラップに包む。600wの電子レンジに3分間かけ、手で触って全体がしんなりとしていたら取り出す。

下ごしらえ

2麻婆そぼろをつくる

フライパンにAを入れ、牛肉に塩、胡椒各少々(材料外)をふって中火で炒める。牛肉に火が通ったら、Bを入れて全体にからめながらさらに炒める。仕上げに粉山椒と五香粉を加えてザッと混ぜて火を止める。

麻婆そぼろをつくる

3なすを仕上げる

1のなすのラップを外して食べやすく割り、塩ひとつまみ(材料外)をふって混ぜる。

4仕上げる

3を器に盛り、2をかける。

完成

教える人

大原千鶴 料理研究家

大原千鶴 料理研究家

京都・花脊の料理旅館「美山荘」が生家。小さな頃から自然に親しみ、料理の心得を学ぶ。現在は家族五人で京都の市中に暮らし、料理研究家としてテレビや雑誌、講習、講演など多方面で活躍。シンプルなレシピに定評があり、美しい盛りつけにもファンが多い。着物姿のはんなりとした京女の印象とは対照的に、お酒をこよなく愛す行動派。レシピはお酒を呑んでいる時に思いつくのが一番多い。

文:西村晶子 撮影:福森クニヒロ

西村 晶子

西村 晶子 (ライター・編集者)

関西在住のライター、時々編集者。京都の和食を中心に、老舗から新店までを分け隔てなく幅広く取材。2006年8月号「明石の老舗に、至福の柔らか煮、タコ飯を習う」で初執筆。2018年5月号より「京都『食堂おがわ』の季節ごはん」、2021年5月号より「京都『食堂おがわ』の妄想料理帖」の連載を担当。