ノンワックスのレモンが手に入ったらつくりたい、レモンを丸ごと使った贅沢なパスタです。レモンの皮の苦味と、果実の酸味が爽やかで美味!パスタが主食のデザイナー・ハヤシコウさんに、パパっとつくれるシンプルなパスタを習いました。この週末のランチにつくってみませんか?ハヤシさんのパスタは、優しい味わいなので、お好みで調味してみてください。
初めてレモンのパスタを食べたのは初夏のアマルフィでした。イタリアの中でも、アマルフィのレモンは特に有名で、表面がゴツゴツとしていて、かなり大きいのが特徴です。
日本ではレモンというと、果汁ばかりを使うイメージですが、イタリアでは皮もしっかり使います。皮の苦味や果汁の酸味は、一緒に使う生クリームの乳脂肪が穏やかにしてくれるので、お子さんにもお薦めです。
アマルフィのレモンは難しいですが、無農薬のレモンが手に入った時はぜひとも食べて欲しいパスタです。
合わせるワインは、やっぱりアマルフィ近辺でよく飲まれるもので!ビアンコレッラ種やファランギーナ種から造られる白ワイン「コスタ ダマルフィ」は、海風を口にしたようなミネラルと、爽やかなハーブや柑橘のニュアンスがレモンの酸味やホロ苦さと好相性です。
パスタ | 140g(モリサーナ 1.45mm) |
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レモン | 小2個 |
グラナパダーノチーズ | 40g |
生クリーム | 50g |
塩 | 9g |
鍋に3Lの湯を沸かし、塩とパスタを入れる。時々混ぜながら袋の表示通りにゆでる。
レモンの皮をピーラーで剥き細かく刻む。白い果皮は苦すぎるので、皮を剥くときはなるべく白い部分が付かないように剥く。レモンの果汁も搾っておく。
フライパンを中火で熱し、生クリームとレモンの皮の2/3量を入れる。少し温まったら、レモン果汁も加える。
③のフライパンにゆで上がったパスタを入れ、グラナパダーノチーズの半量も入れ混ぜ合わせる。ソースが硬い場合は、ゆで汁をいれて調整する。
器に盛り、レモンの皮とグラナパダーノチーズをふりかけて完成。
人呼んで“日本人初のイタリア人”。イタリアを愛し、イタリアに魅せられて早28年。トスカーナ州ルッカでレストランのキッチンを、ロンバルディア州ソンドリオでレストランのサービスを、マルケ州ウルビーノで美術学校で印刷技術と広告デザインを学び、現在はデザイナーとして活躍しながら、神奈川県・小田原のイタリア料理店「クインディチ」に立つ日もある。
撮影:海老原俊之 構成:編集部