ケチャップを生かした「大人の煮物」レシピ
豊かな香りが食欲をそそる"タコと夏野菜の煮込み"

豊かな香りが食欲をそそる"タコと夏野菜の煮込み"

煮込むことでケチャップの酸味が飛び、柔らかな甘味が野菜を優しく包みます。野菜の水分だけで煮込む、旨みたっぷりいの一品です。ケチャップだけでお馴染みの煮物を一変させるレシピを料理研究家の大庭英子さんに教わりました。

“タコと夏野菜の煮込み”のつくり方

元気色のイタリア風煮込みです。野菜の水分を利用して蒸し煮にするから、ムンムンといい香りが立ちのぼります。

材料材料 (2~3人分)

ゆでダコ200g
セロリ1本
ズッキーニ1本
パプリカ1個(オレンジ)
パプリカ1個(黄)
玉ねぎ1/2個分(みじん切り)
にんにく1片分(みじん切り)
オリーブオイル大さじ3
白ワイン大さじ3
トマトケチャップ大さじ3
小さじ2/3
胡椒少々
パルミジャーノチーズ大さじ3~4

1タコの下ごしらえ

タコは長さ2~3cmのそぎ切りにする。

2野菜の下ごしらえ

セロリは筋を取って1.5cm角に切る。ズッキーニは1.5cm角に切る。パプリカは縦半分に切ってへたと種を取り、1.5cm角に切る。

3野菜とタコを炒める

フライパンにオリーブオイルを熱して玉ねぎ、にんにくを入れ、中火でしんなりするまで炒める。残りの野菜を加えて全体に油が回ったら、タコを加える。

4蒸し煮にする

白ワインをふり、ケチャップ、塩、胡椒を入れて混ぜ、蓋をして弱火で15分ほど蒸し煮にする。器に盛ってチーズをふる。

蒸し煮にする
野菜とタコを炒めて、全体にオリーブオイルをなじませてから調味すると香りよく仕上がります。
完成
パルミジャーノチーズはたっぷりかけてください。まろやかな風味が加わって、飽きのこない味に。

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

この記事は「技あり!dancyuケチャップ」に掲載したものです。

技あり!dancyu「ケチャップ」
技あり!dancyu「ケチャップ」
A4変型判(80頁)
2018年5月28日発売/880円(税込み)

文:中村裕子 写真:野口健志

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。