イカのワタはバターと炒めることで、香ばしさが加わり、旨味も凝縮。イカとともにご飯に合わせれば、お箸が止まらない一品に!バター愛あふれる料理研究家・坂田阿希子さんに、魔性の魅力を放つバター丼の美味しいつくり方を教わりました。
イカのワタをバターで炒めると、濃厚な旨味がさらにアップ。小ぶりなイカを使えば、やわらかな食感でご飯とのなじみのよさも抜群だ。ワタが小さい時期は、ワタではなくアンチョビをバターで同様に炒めて使ってもOK。
スルメイカ | 2はい(300g)(小ぶりなもの/ヤリイカ、ムギイカなどでも) |
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バター | 30g(有塩) |
塩 | 小さじ1/4〜1/3 |
温かいご飯 | 茶碗2杯分(300g) |
イタリアンパセリ | 小さじ2〜大さじ1(みじん切り) |
イカは胴の内側についている軟骨とワタの間に指を入れ、ワタをはがす。ワタを破らないように足ごとゆっくり引き抜く。軟骨を胴から引き抜く。胴は内側を洗って、皮つきのまま幅2cmの輪切りにする。
目の上に包丁を入れてワタを切り離し、墨袋を除いて、ワタの中身を小さめのボウルにしごき出す。足は目とくちばしを取り除いてから、1〜2本ずつ切り離し、食べやすい長さに切る。
フライパンにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けたら、1のワタを加えて炒める。塩を加えてさらに炒める。
香りが立ったら、1のイカの胴と足を加え、強火で炒める。
どんぶりにご飯を盛り、3をのせる。イタリアンパセリをふる。
フランス菓子店やフランス料理店で経験を重ね、独立。料理教室「studioSPOON」を主宰しつつ、昨秋、代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。フランス料理やエスニック料理などジャンルを飛び越えておいしいものへの探究心が旺盛で、プロの手法と自らの経験を活かした生命力あふれる料理にファン多し。
この記事は「技あり!dancyuどんぶり」に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:原 ヒデトシ スタイリング:肱岡香子