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軽い食べ心地の"豆腐レモンドーナツ"

軽い食べ心地の"豆腐レモンドーナツ"

体への負担が軽くて、それでいて、とびきりおいしい。そんなお菓子を家でつくってみませんか。材料をいくつか揃えれば、特別なことはありません。これからの家庭の定番にしたいおやつを紹介します。

おいしければ、体に優しいほうがいい

家で過ごす時間が増えてから、おやつをつくる人が増えています。さらに材料の値上げラッシュも続いているので、これからも「家でつくれるものは家で」という傾向は続くかもしれませんね。

いろいろなおやつのレシピがありますが、ぜひ、卵や乳製品、白砂糖を使わないお菓子もつくってみてください。ヴィーガン菓子・料理研究家の今井ようこさんのお菓子は体への負担が少ない食材を使っていて、それでいて、しっかりおいしいのが魅力。現在発売中の『四季dancyu 春のレシピ』でも魅力的なレシピをたくさん紹介してくれています。

今回はその中から、“豆腐レモンドーナツ”のレシピをご紹介します。「どうしても卵や乳製品を使ってはいけない」ということではなく、選択肢の一つとして、ぜひ定番にしてほしいおやつです。

豆腐レモンドーナツのつくり方

材料材料 (4個分)

A
・ 全粒粉*60g(薄力粉タイプ)
・ 強力粉60g
・ てんさい糖50g
・ ベーキングパウダー小さじ1
・ 塩ひとつまみ
レモンの皮1個分(国産)
絹ごし豆腐90〜100g
揚げ油適量(米油)
てんさい糖適量(仕上げ用)

*全粒粉をお菓子に使うときは、キメが細かい薄力粉タイプや菓子用全粒粉を。粘りが出にくく、ざっくりとした食感に仕上がる。

1粉類にレモンの皮を入れる

ボウルにAの全粒粉と強力粉、ベーキングパウダーをふるい入れ、残りのAも入れ、レモンの皮をすりおろして加え、均一に混ぜる。皮は仕上げ用に少しとっておく。

粉類にレモンの皮を入れる

2豆腐を加える

豆腐を加え、ゴムベラで切るように混ぜる。

豆腐を加える

3手でまとめる

手で混ぜて全体をなじませる。まとまりづらかったら絹ごし豆腐少々(分量外)を足す。

手でまとめる

4ひとまとめにする

まとまってダレないかたさが目安。ひとまとめにし、4等分にする。

ひとまとめにする

5成形する

強力粉少々(分量外)をふった台の上で4を20cm程度の長さの棒状にし、端同士をくっつけてリング状にする。

成形する

6揚げる

揚げ油を160℃に熱し、5を入れ、ときどき返しながら4〜5分揚げる。
油をきり、熱いうちにてんさい糖をまぶす。残しておいたレモンの皮のすりおろしをふる。

揚げる
完成
ふわっと香るレモンが春を感じさせてくれるドーナツ。レモンのほか、オレンジでも同様につくれます。

教える人

今井ようこさん

今井ようこさん

ヴィーガン菓子・料理研究家
製菓学校を卒業した後、(株)サザビーリーグに入社、アフタヌーンティー・ティールームの商品企画・開発を担当。その後、独立。現在は商品開発やメニュー開発、焼き菓子の受注を行うほか、野菜料理と体にやさしいお菓子の教室「roof」主宰。

※この記事の内容は、「四季dancyu 春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「春のレシピ」
四季dancyu「春のレシピ」
A4変型判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込み)

文:松原京子 写真:邑口京一郎

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。