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やさしい味わいがクセになる"卵キャベツ餃子"

やさしい味わいがクセになる"卵キャベツ餃子"

具材のメインは卵!お肉は一切使わない、ベジ餃子です。スパイスやハーブはちょっと料理に加えるだけで味に奥行きがでて、華やかなおいしさになるのが魅力。今回は、春の食卓に乗せたいスパイスやハーブを使った料理をご紹介します。

辛味ではなく、味わいに奥行きをつくるためのスパイス使い

“スパイス”と聞くと、辛味や独特の風味が強すぎて「日常の食卓にはなじまない」、と思っている人も多いのではないでしょうか。でも、使い方のちょっとしたコツを覚えていつもの料理に加えると、自然な香りがプラスされて、ぐっとおいしさが増します。

料理家の小堀紀代美さんは世界各国を食べ歩いた経験を基に、スパイスやハーブ料理の魅力を日本の食卓に紹介している一人。現在発売中の『四季dancyu 春のレシピ』でも魅力的なレシピをたくさん紹介してくれています。

今回はその中から、“卵キャベツ餃子”のレシピをご紹介します。やさしくてふんわりした味わいの餃子にキャラウェイシードが芯を通してくれます。

卵キャベツ餃子のつくり方

材料材料 (つくりやすい分量)

餃子の皮16枚(大判)
キャベツ200g
ミニトマト5個
★ 炒り卵
・ 卵2個
・ 塩ひとつまみ
・ 砂糖小さじ1/2
・ 胡麻油大さじ1と1/2
キャラウェイシード小さじ1/2
片栗粉小さじ2
胡麻油適量
適宜
適宜
ラー油適宜

1野菜を切る

キャベツは粗みじんにし、塩小さじ1/2強(分量外)をふって手でもみ、10分ほどおいて水気を絞る。ミニトマトはヘタを取って4つ割りにし、さらに半分に切る。

2炒り卵をつくる

炒り卵をつくる。ボウルに卵、塩、砂糖を入れて溶き混ぜる。胡麻油を熱したフライパンに流し入れ、箸で混ぜながら火を通す。

3キャラウェイシードを混ぜる

ボウルに1、2を入れ、キャラウェイシードを加えて混ぜる。5分ほどおき、片栗粉を混ぜる。

3
3

4包む

餃子の皮の縁に水適量(分量外)をつけ、3を適量ずつのせてひだを寄せながら包む。

5餃子を焼く

フライパンを熱して胡麻油を入れ、4を並べ入れる。熱湯1/2カップ(分量外)を加えて蓋をし、強火で水分がなくなるまで蒸し焼きにする。蓋を取って中火にし、胡麻油適量を加えてフライパンを大きく回し、底面がカリッとするまで焼く。好みで酢、塩、ラー油で食べる。

完成
やさしい味わいなので、たれは醤油よりは塩。何もつけなくてもおいしい。

教える人

小堀紀代美さん

小堀紀代美さん

料理家
レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。確実においしく作れるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人となる。

※この記事の内容は、「四季dancyu 春のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「春のレシピ」
四季dancyu「春のレシピ」
A4変型判(120頁)
2022年3月15日発売/1,100円(税込み)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。