通年出回っているにんじんですが、春の初めに収穫されるにんじんを「新にんじん」と呼びます。乾燥や貯蔵されることなく採れたてで、しかも冬を越えて育ってきているのでやわらかく、甘味の強いのが特徴です。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。
にんじんは包丁でせん切りにせずに、チーズグレーターなどでおろすとにんじんの繊維が壊れ、味がなじみやすくなります。
くるみとレーズンを入れて味と歯ざわりにアクセントをつけました。
新にんじん | 小2本(正味約200g) |
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くるみ | 30g(粗く刻む) |
レーズン | 大さじ2~3 |
★ ドレッシング | |
・ 白ワインビネガー | 大さじ2(または酢) |
・ フレンチマスタード | 小さじ1 |
・ 塩 | 小さじ1/2 |
・ マーマレード | 小さじ1 |
・ オリーブオイル | 大さじ3 |
ドレッシングの材料のオリーブオイル以外の材料をよく混ぜ合わせておき、そこにオリーブオイルを少しずつ加えて泡立て器で混ぜてなじませていく。
にんじんはチーズグレーターの粗い面でせん切りになるようすりおろす。
にんじんの水気を絞ってボウルに入れてほぐし、くるみとレーズンを加え、ドレッシングで和えて味をなじませる。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。
構成:中村裕子 写真:野口健志
この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。