野菜たっぷり春の洋食
甘味の強い新にんじんを使った"春のキャロットラペ"

甘味の強い新にんじんを使った"春のキャロットラペ"

通年出回っているにんじんですが、春の初めに収穫されるにんじんを「新にんじん」と呼びます。乾燥や貯蔵されることなく採れたてで、しかも冬を越えて育ってきているのでやわらかく、甘味の強いのが特徴です。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。

“春のキャロットラペ”のつくり方

にんじんは包丁でせん切りにせずに、チーズグレーターなどでおろすとにんじんの繊維が壊れ、味がなじみやすくなります。
くるみとレーズンを入れて味と歯ざわりにアクセントをつけました。

材料材料 (4人分)

新にんじん小2本(正味約200g)
くるみ30g(粗く刻む)
レーズン大さじ2~3
★ ドレッシング
・ 白ワインビネガー大さじ2(または酢)
・ フレンチマスタード小さじ1
・ 塩小さじ1/2
・ マーマレード小さじ1
・ オリーブオイル大さじ3

1ドレッシングをつくる

ドレッシングの材料のオリーブオイル以外の材料をよく混ぜ合わせておき、そこにオリーブオイルを少しずつ加えて泡立て器で混ぜてなじませていく。

2すりおろす

にんじんはチーズグレーターの粗い面でせん切りになるようすりおろす。

すりおろす
チーズグレーターがなければ、野菜スライサーで。目の大きいものですりおろすのがおすすめです。

3仕上げ

にんじんの水気を絞ってボウルに入れてほぐし、くるみとレーズンを加え、ドレッシングで和えて味をなじませる。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。

構成:中村裕子 写真:野口健志

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。