野菜たっぷり春の洋食
ざくざく食感が美味しい"新玉ねぎたっぷりのメンチカツ"

ざくざく食感が美味しい"新玉ねぎたっぷりのメンチカツ"

新玉ねぎの美味しさを存分に味わうため、荒くカットしてたっぷり使いましょう!みずみずしい食感と甘味が楽しめますよ。玉ねぎの食感がダイナミックに感じられます。料理研究家の植松良枝さんに、春に美味しい身近な野菜を使った、やさしい味わいの洋食を習いました。

“新玉ねぎたっぷりのメンチカツ”のつくり方

食感を楽しむために玉ねぎは大きめに切って存在感をアピール。おすすめのスパイシーソースで召し上がれ。爽やかな味わいのパセリ入りコールスローをたっぷり添えて。

材料材料 (6個分)

★ 挽き肉だね
・ 新玉ねぎ大1個(正味約200g(*))
・ 合い挽き肉400g
・ 卵1個
・ 牛乳大さじ2(または水)
・ 生パン粉1/2カップ強
・ 塩小さじ2/3
・ 胡椒小さじ1/3
★ バッター液(混ぜ合わせる)
・ 卵1個
・ 水大さじ1
・ 小麦粉大さじ2
パン粉適量
揚げ油適量
★ コールスロー(3~4人分)
・ キャベツ250~300g
・ 塩小さじ1
・ クミンシード小さじ2/3
・ パセリ大さじ2(みじん切り)
・ 酢大さじ1
・ オリーブオイル小さじ1
★ スパイシーソース(混ぜ合わせる)
・ ソース適量(好みのもの)
・ ガラムマサラ適量

*普通の玉ねぎでつくる場合は大1/2個(正味約150g)を粗いみじん切りにして加えて。

1コールスローをつくる

キャベツは太めのせん切り、芯の部分は斜め薄切りにしてボウルに入れ、塩を入れて手で軽くもんで10分ほどおく。

2クミンを煎る

小さなフライパンにクミンを入れて中弱火にかけ、香りが立ってくるまでから煎りしてすぐに小皿などに移す。

クミンを煎る

3オリーブオイルを加える

キャベツの水気をしっかりと絞り、クミンとパセリを加えて和えたら酢、オリーブオイルを加えて全体を混ぜて味をなじませる。

4挽き肉だねをつくる

新玉ねぎは1cm角に切る。ボウルに入れて残りの挽き肉だねの材料をすべて加え、粘りが出るまでしっかりと混ぜ合わせ、6等分して厚さ約3cmの球形に成形する。

挽き肉だねをつくる
新玉ねぎは大きめに切って混ぜると、揚げた後でもシャキシャキと軽やかな歯ざわりが楽しめます。

5パン粉をつける

バッター液にくぐらせてからパン粉を全体にまぶしつける。

6揚げる

揚げ油を170℃に熱して5を入れる。途中返しながら4~5分揚げて薄めの揚げ色がついたらいったん取り出し、2~3分そのままおく。その間に揚げ油を180℃に熱してメンチカツを戻し入れ、きつね色になるまで2分ほど揚げる。コールスローとともに器に盛り、スパイシーソースをかけて食べる。

完成

教える人

植松良枝 料理研究家

植松良枝 料理研究家

料理研究家。人気の料理教室「日々の飯事」主宰。野菜の力を最大限に生かしてつくる料理は滋味あふれる味わい。土に接して野菜の生命を育むことに喜びを感じるというだけあり、野菜のおいしさを引き出すことにも余念がない。季節の楽しみは食べることはもちろん、日々の生活のなかでもフルに生かされている。寄せ植えやリース、椅子の置き場所ひとつにも、季節の喜びを演出して心地のよい空間をつくり出す。最新刊は『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(弊社刊)が発売。

構成:中村裕子 写真:野口健志

この記事は四季dancyu「春のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。