香り高いモロッコの家庭料理
ほんのり甘いモロッコパン"ホブス"

ほんのり甘いモロッコパン"ホブス"

朝、昼、晩と食卓に上がるモロッコの定番主食ホブスのつくり方をご紹介します。スパイス、レモン、ハーブなど異国情緒あふれる香りの多重奏が魅力のモロッコ料理を、料理研究家の口尾麻美さんに教えてもらいました。

“ホブス”のつくり方

セモリナ粉を使い、グラニュー糖、牛乳を使ってつくるモロッコパン。優しい甘味ともちもちの食感がたまりません。

材料材料 (4〜6枚分)

強力粉200g
セモリナ粉200g
A
・ 塩小さじ1
・ グラニュー糖小さじ2
・ インスタントドライイースト小さじ1
・ オリーブオイル大さじ1
牛乳300ml(人肌に温める)
オリーブオイル適量

1生地を練る

大きめのボウルに強力粉とセモリナ粉を入れ、Aを入れる。手で混ぜながら牛乳を数回に分けて加え、水分が全体に行き渡ったら、のばしたり、たたんだりしながらよくこねる。

2発酵させる

1がひとまとまりになって手につかなくなったら、ラップや濡れ布巾をかぶせ、40分ほど発酵させる。

3成形する

2の生地が倍にふくらんだら4等分(または6等分)に分けてそれぞれを丸め、めん棒(または手)で直径15~20cmの円盤状にふんわり広げる。オーブンペーパーを敷いた天板に並べ(2段または2回に分けて)布巾をかぶせ、20分ほど2次発酵させる。

4焼く

生地がふくらんだら、真ん中に指でヘソをつくり、オリーブオイルを薄く塗って、200℃に予熱したオーブンで11~13分焼く。

完成

教える人

口尾麻美 料理研究家

口尾麻美 料理研究家

アパレルの仕事を経て料理の道へ。世界各国へ旅をし、インスピレーションを受けた料理をイベントや料理教室で紹介。モロッコのほか、トルコやリトアニア、台湾などをテーマにした著書がある。

文:鹿野真砂美 写真:宗田育子

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)
鹿野 真砂美

鹿野 真砂美 (ライター)

1969年東京下町生まれ。酒と食を中心に執筆するフリーライター。かつて「dancyu」本誌の編集部にも6年ほど在籍。現在は雑誌のほか、シェフや料理研究家のレシピ本の編集、執筆に携わる。料理は食べることと同じくらい、つくるのも好き。江戸前の海苔漁師だった祖父と料理上手な祖母、小料理屋を営んでいた両親のもと大きく育てられ、今は肉シェフと呼ばれるオットに肥育されながら、まだまだすくすく成長中。