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世界のから揚げ仲間その②これぞ悪魔的な旨さ。韓国発にんにくたっぷりマヌルチキン

世界のから揚げ仲間その②これぞ悪魔的な旨さ。韓国発にんにくたっぷりマヌルチキン

「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」には、から揚げのつくり方が54種類も掲載されています。その魅力を少しだけご紹介。今回は、韓国のマヌルチキン。マヌルとは、にんにくのことです。

鶏肉に粉をはたいて揚げる料理は、世界中にあります。

普段の夕飯に、運動会や遠足の弁当に、宴会にと、実は出番がとても多いメニューなのに、一度つくり方をマスターしてしまうと味つけのバリエーションを増やす機会がなかなかないのが、から揚げ。でもそれではもったいないです!から揚げのつくり方は星の数ほどありますが、どれもが正解でどれもが美味。せっかくならその正解をたくさん増やしましょう。
現在好評発売中の「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」では、つくり方の違いや使う部位の種類、また味つけなど、みんな違ってみんなおいしい54種類のレシピを掲載しています。
今回はその中から、他の国のから揚げを一つ紹介します。から揚げの定義は「食材に粉をはたいて油で揚げたもの」ですが、韓国のマヌルチキンは、揚げた鶏肉にたっぷりのにんにくペースト!韓国料理にも詳しい、料理研究家の重信初江さんに習いました。

マヌルチキンのつくり方

材料材料 (2人分)

鶏骨つきぶつ切り肉合わせて500g(もも、手羽元、手羽先など)
★ 〈下味〉
・ 牛乳大さじ2
・ 白ワイン大さじ2
・ 天ぷら粉大さじ4
・ 塩小さじ1/3
・ 胡椒少々
★ 〈衣〉
・ 天ぷら粉1/2カップ
・ きな粉大さじ1と1/2
揚げ油適量
にんにく1玉分(半分に切って芯を除く)
★ 〈にんにくペースト用〉
・ 青唐辛子1〜2本分(粗みじん切り)
・ 胡麻油大さじ1/2
・ 塩小さじ1/3
・ 胡椒少々

1下味をつける

鶏肉は水気を拭いてボウルに入れ、牛乳、白ワイン、天ぷら粉、塩、胡椒を加えてよく混ぜ、1時間ほどおく。

下味をつける

2衣をつくる

天ぷら粉にきな粉を加えて衣をつくる。きな粉を入れると香ばしくなる。

衣をつくる

3鶏肉を揚げる

揚げ油を170〜180℃に熱し、1の汁気を軽くぬぐって衣をまぶしつけ、静かに入れる。3分ほどそのままにし、上下を返す。

鶏肉を揚げる

4にんにくも揚げる

にんにくを加え、さらに2〜3分を目安に揚げる。

にんにくも揚げる

5にんにくを取り出す

にんにくに竹串を刺してみて、スーッと通るようになったら取り出す。

にんにくを取り出す

6鶏肉を二度揚げする

鶏肉はいったん取り出し、揚げ油の温度を190℃くらいに揚げて再び入れ、カリッするまで揚げる。

鶏肉を二度揚げする

7にんにくをペーストにする

にんにくをすり鉢などに入れてつぶし、にんにくペーストの材料を入れて混ぜる。

にんにくをペーストにする

8ペーストをぬる

から揚げにたっぷりとにんにくペーストをぬる。

ペーストをぬる
完成
鶏肉は二度揚げしてクリスピーに仕上げると、にんにくペーストとよく合う。にんにくは揚げてからつぶしているので、ホクホクでほんのり甘いのが特徴。火がしっかり通っているから胸焼けしない。
目次

教えてくれた人

重信初江

しげのぶ・はつえ●料理研究家。身近な素材でつくる、いつ食べても飽きない、日常のおかずに定評がある。おふくろの味から本格エスニック料理まで、幅広く手がける実力派。近著に『発酵白菜レシピ (からだにおいしい魔法のつくりおき)』。

文:松原京子 撮影:竹内章雄

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。

cyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
dancyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
A4変型判(120頁)
2021年11月29日発売 880円(税込み)
松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。