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世界のから揚げ仲間その①南インドの「チキン65」はやっぱりスパイシー!

世界のから揚げ仲間その①南インドの「チキン65」はやっぱりスパイシー!

「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」には、から揚げのつくり方が54種類も掲載されています。その魅力を少しだけご紹介。今回は、南インド発祥とされるチキン65のレシピです。

鶏肉に粉をはたいて揚げる料理は、世界中にあります。

普段の夕飯に、運動会や遠足の弁当に、宴会にと、実は出番がとても多いメニューなのに、一度つくり方をマスターしてしまうと味つけのバリエーションを増やす機会がなかなかないのが、から揚げ。でもそれではもったいないです! から揚げのつくり方は星の数ほどありますが、どれもが正解でどれもが美味。せっかくならその正解をたくさん増やしましょう。
現在好評発売中の「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」では、つくり方の違いや使う部位の種類、また味つけなど、みんな違ってみんなおいしい54種類のレシピを掲載しています。
今回はその中から、他の国のから揚げを一つ紹介します。から揚げの定義は「食材に粉をはたいて油で揚げたもの」ですが、南インド発祥とされるチキン65は、仕上げにスパイスをたっぷり使った大人のから揚げ。ビールにぴったりです。
料理研究家の今井亮さんに習いました。

チキン65のつくり方

材料材料 (2~3人分)

鶏もも肉2枚
片栗粉大さじ4
揚げ油適量
A
・ にんにく1片分(すりおろす)
・ 生姜1片分(すりおろす)
・ 酒大さじ1
・ 塩小さじ1
B
・ サラダ油大さじ2
・ マスタードシード小さじ1(黒)
・ クミンシード小さじ1
C
・ コリアンダーパウダー小さじ1
・ カイエンペッパー小さじ1/2
・ 黒胡椒小さじ1/2
D
・ ケチャップ大さじ5
・ 水1/4カップ
・ 塩少々

1下味をつける

鶏肉は2cm間隔で切り込みを入れ、大き目の一口大に切り分ける。

下味をつける

2肉にもみ込む

ボウルに鶏肉、Aを入れてもみ込む。鶏肉にラップをぴったり貼りつけ、冷蔵庫で30分ほど味を馴染ませる。

肉にもみ込む

3衣をつけて揚げる

鶏肉に片栗粉をまぶし、一切れずつ手で軽く握って粉をしっかりつける。

衣をつけて揚げる

4途中で温度を上げる

170℃に熱した揚げ油で、鶏肉を4~5分揚げる。火を強めてさらに2分揚げ、取り出して油をきる。

途中で温度を上げる

5スパイスを炒める

フライパンにBを入れて弱火にかけ、蓋をする。パチパチとシードが弾けてきたら、Cを加えて香りが立つまで炒める。

スパイスを炒める

6ソースをからめる

Dを加えて中火にし、混ぜ合わせる。沸いたらすぐにから揚げを加えて、手早くからめる。

ソースをからめる
“65種のスパイスを使っているから”など、名前の由来は諸説あり。数種のスパイスソースにからめた、ビールのお供に最高の逸品だ。ケチャップの甘味とコクが味の輪郭をつくるので、とっても味わい深い。マスタードシードのプチプチした粒感もアクセントになって、後引くおいしさ。ピタパンなどに挟んで食べるのもお薦め。
目次

教えてくれた人

今井 亮

京都府京丹後市の日本海に面した地域で生まれ、大自然と共に育つ。京都市内の中華料理店勤務、料理家のアシスタントなどを経て独立。『そそる!うち中華』『白飯サラダ』など著書多数。

文:安井洋子 撮影:キッチンミノル

※この記事の内容は、「dancyu定番シリーズ 最強!から揚げレシピ」に掲載したものです。

cyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
dancyu定番シリーズ 最強! から揚げレシピ
A4変型判(120頁)
2021年11月29日発売 880円(税込み)
安井 洋子

安井 洋子

九十九里生まれ。東京に住んでみたけれど、海が恋しくなって葉山に移住。雑誌やウェブに食まわりの記事を執筆する。息抜きは、ナチュラルワイン好きの聖地・鎌倉でのひとり飲み。