料理名を聞けば、すぐに味を思い浮かべられる安心、安定のおいしさをもった、定番おかず&副菜を大庭英子先生に教えてもらいました。
「おふくろの味」の代表格として、いつもトップクラスの人気を誇る肉じゃが。じゃがいもがおいしい秋、この定番料理をはずすことはできません。じゃがいもは大ぶりに切ってホクホクを楽しみます。みりんと砂糖を先に入れ、素材に甘味を含ませてから醤油を加えて味を決めるのがポイントです。
牛肉 | 200g(切り落とし) |
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じゃがいも | 大4個(600g) |
にんじん | 1本(150g) |
玉ねぎ | 1個(150g) |
さやいんげん | 60g |
サラダ油 | 大さじ1 |
酒 | 大さじ3 |
水 | 2/3~1カップ |
生姜 | 1/2片分(せん切り) |
みりん | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ3 |
じゃがいもは皮をむいて4等分に切り、水に10分ほどさらして水気を拭く。
にんじんは皮をむいて一口大(じゃがいもよりひと回り小さく)に切る。玉ねぎは縦半分に切り、さらに縦3等分のくし形に切る(芯は取らない)。いんげんはへたを切り落とし、長さ3cmに切る。
フライパンにサラダ油を熱して牛肉を入れ、ほぐすようにして炒める。
肉の色が変わったら生姜を入れ、さっと炒める。
じゃがいもを加える。にんじん、玉ねぎも加えて炒める。
酒をふり、水を加える。
煮立ってきたら、みりん、砂糖を加えて混ぜ、蓋をして弱火で8分ほど煮る。
醤油を加えて混ぜ、蓋をして弱火でさらにじゃがいもがやわらかくなるまで、8~10分煮る。塩少々(材料外)を入れた熱湯でいんげんをゆでてザルにあげ、フライパンに加えひと煮する。
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
構成:中村裕子 写真:原 ヒデトシ
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。