いちじくの甘味と練り胡麻のコクが豚の旨味を引き立てます。旬のおいしいものを日本酒と一緒に楽しみませんか?家飲みの達人稲垣知子さんに、日本酒がおいしくなる秋の献立を教わりました。
練り胡麻といちじくの組み合わせは定番ですが、いちじくを焼くとよりねっとりと力強い味わいに。甘味が足りないと感じたらメープルシロップやはちみつを足しても。ナッツを砕いて添えてもおいしいです。
いちじく | 2個(大きめ) |
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豚バラ肉 | 200g(しゃぶしゃぶ用) |
白練り胡麻 | 大さじ3 |
淡口醤油 | 大さじ1 |
塩 | 少々 |
飾り用のいちじく | 適宜(お好みで) |
いちじくを丸ごとアルミホイルに乗せ、トースターや魚焼きグリルで10分ほど、焦げすぎない程度の火力でお尻からふつふつと果汁が出るまで焼く。
焼いたいちじくを粗熱が取れるまで冷ます。冷ましている間に出てくる果汁はとっておく。
ボウルに練り胡麻と淡口醤油、塩を加えてしっかり練り混ぜ、2で出たいちじくの果汁を加えてよく混ぜておく。
豚肉を軽くゆでて、しっかり湯をきってから3のボウルに加える。
2のいちじくのかたいへたと筋を除いたら手で5~6等分に裂き、3のボウルに加えてよく混ぜ合わせる。
器に盛りつけたら、お好みでくし形に切った飾り用のいちじくを一緒に盛りつける。
企業役員秘書を経て現職。各地の郷土料理や食材の生産者を訪ね歩くと同時に蔵元(現在100蔵超)を回り、本格的な酒造りの仕込みに参加したり、蔵元のおつまみなどを学びつつ、食とお酒のさまざまな楽しみ方を提案している。お酒がおいしく飲める萩焼酒器のプロデュースも手がける。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。