長くゆっくり飲むためのお通しとして活躍してくれるスープです。舞茸の香りと旨味に驚きます。旬のおいしいものを日本酒と一緒に楽しみませんか?家飲みの達人稲垣知子さんに、日本酒がおいしくなる秋の献立を教わりました。
じっくり蒸し煮にすることで舞茸のエキスが引き出され、旨味たっぷり。ベースは牛乳なのでさらりと胃に入ります。乳製品はアルコール吸収がおだやかになるといわれるので、スターターに。
舞茸 | 2パック(200g) |
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玉ねぎ | 1/2個 |
牛乳 | 400ml |
バター | 1片 |
塩 | 小さじ1/2 |
黒胡椒 | 適宜(お好みで) |
玉ねぎは薄切りにし、舞茸は小房にほぐす。
鍋にバターを熱し、中火で玉ねぎが透き通るまで炒めたら舞茸を加え、全体に油が回ってしんなりするまで炒める。
水100mlを加えてざっくり混ぜたら蓋をして少し火を弱め、水分がほとんどなくなるまでじっくり蒸し煮にする。
3と牛乳、塩をミキサーなどに入れてなめらかになるまで回したら、鍋に戻し焦げないように弱火で混ぜながら温める。
器に盛りつけ、お好みで黒胡椒を挽く。
企業役員秘書を経て現職。各地の郷土料理や食材の生産者を訪ね歩くと同時に蔵元(現在100蔵超)を回り、本格的な酒造りの仕込みに参加したり、蔵元のおつまみなどを学びつつ、食とお酒のさまざまな楽しみ方を提案している。お酒がおいしく飲める萩焼酒器のプロデュースも手がける。
文:椙下晴子 写真:田村昌裕
この記事は四季dancyu「秋のキッチン」に掲載したものです。