チーズと泡立てた生クリームを合わせたグラッセに、ドライフルーツやナッツをキャラメリゼしたヌガーを混ぜ込んで固めたデザートです。器と料理の組み合わせを提案する店「カモシカ」を主宰するオカズデザインさんに、器の紹介と、その器を引き立たせる、目にも舌にもおいしいレシピを教わりました。
余白のあるオーバル皿にヌガーグラッセをのせると、切り分けた断面の色気が引き立ちます。その余白に削ったチョコレートや黒胡椒を散らせば、夢のような美しさ。またリムに意匠があるものならば、よりいっそうドラマティックに。キャラメルソースを添えてもおいしいですよ。
★ ヌガー | |
---|---|
・ 粗糖 | 200g |
・ 水 | 80ml |
・ クルミ | 30g |
・ アーモンド | 60g |
・ いちじく | 30g(ドライ。かたすぎるときはぬるま湯でふやかす) |
・ レーズン | 20g(正味) |
・ 発酵無塩バター | 10g |
クリームチーズ | 280g |
マスカルポーネチーズ | 70g |
A | |
・ 粗糖 | 60g |
・ レモン汁 | 20ml(約1/2個分) |
・ 柑橘の搾り汁 | 20ml(柚子またはオレンジ) |
生クリーム | 140ml(乳脂肪分38%) |
卵白 | 60g |
はちみつ | 30g |
冷凍クランベリー | 30g(またはブルーベリー) |
板チョコ | 1/2枚 |
黒胡椒 | 少々 |
型にオーブンペーパーを型から上に少しはみ出るように敷く。クルミとアーモンドを軽くローストし、粗く刻んでおく。
鍋に粗糖と水を入れ、キャラメル色になるまで中火にかける。1のナッツといちじく、レーズンを加え、弱火にかけながらしっかりと混ぜる。均等に混ざったら火を止め、バターを加えてよく混ぜる。バットに平らに広げ、しっかりヌガーが固まるまで冷ます。
ボウルにクリームチーズとマスカルポーネチーズを入れて混ぜる。Aを加え、ハンドミキサーでなめらかになるまで混ぜる。
別のボウルに生クリームを入れ、ハンドミキサーで九分立てにする。
卵白をハンドミキサーでツノがおじぎするくらいまでしっかり泡立てる。はちみつを小鍋に入れて110℃に加熱し、卵白に少しずつ垂らして加えながら、混ぜる。逆さにしても落ちないくらいのかたさのメレンゲにする。
3と4、5を合わせ、そこに2のヌガーを加え、さっくりと混ぜ合わせる。
冷凍クランベリーをところどころ加えながら型に流し込み、冷凍庫で冷やし固める。
完全に固まったら、厚さ2cmに切って器に盛る。ピーラーで削ったチョコレートと刻んだ黒胡椒を飾る。
2000年、吉岡秀治・吉岡知子が結成。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに、書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がけている。2008年より東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」を不定期でオープンし、作家の器の展示や季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催。『二菜弁当』(成美堂出版)など著書多数。
文:藤井志織 写真:伊藤達也