牛肉の旨味と醤油をまとったいんげんは、ご飯がもりもりと進む魅惑のおかずになります。シンプルに焼いて、さっぱり和えて、豪快に炒めて、と夏野菜の旨味を最大限生かした、植松良枝さん直伝の直球料理をご紹介します。
たくさん出回る時期は価格も手頃。だからいんげんをたっぷり使った、野菜が主役のおかずです。醤油風味の甘辛味はご飯と相性抜群。七味唐辛子の辛味をきかせるのがおすすめです。
さやいんげん | 200g |
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牛肉 | 200g(切り落とし) |
しらたき | 1袋(250g) |
生姜 | 大1片分(せん切り) |
胡麻油 | 大さじ1 |
だし汁 | 300ml |
★ 調味料 | |
・ 酒 | 大さじ2 |
・ 醤油 | 大さじ3 |
・ みりん | 大さじ3 |
・ きび砂糖 | 大さじ1と1/2 |
・ 七味唐辛子 | 少々 |
しらたきは熱湯で1分ほどゆでてからザルにあげてしっかり水気をきり、食べやすい長さに切る。いんげんは両端を切り落とす。牛肉は食べやすい大きさに切る。
鍋に胡麻油を熱し、しらたきを入れて泡が落ち着くまでしっかりと2~3分炒めたらいんげんを加え、炒め合わせる。
全体に油が回ったら牛肉を加えてさっと炒め、だし汁と調味料、生姜を加える。煮立ったら落とし蓋をしていんげんがやわらかくなるまで8~10分煮る。器に盛って七味唐辛子をふる。
料理研究家。人気の料理教室「日々の飯まま事ごと」主宰。自ら畑を耕すほどの野菜好き。野菜の旬をいち早く察知し、料理をつくる。みなぎる野菜の力に、つくり手の食いしん坊パワーがプラスされた料理は、食べ手の鼻と舌を魅了する。食を通して季節の移り変わりを提案。また、花や雑貨と料理のコラボレーションの提案や数々のイベント企画など、活動は多岐にわたる。近著に『春夏秋冬ふだんのもてなし』(KADOKAWA刊)がある。
文・中村裕子 撮影・野口健志
この記事は四季dancyu「夏のキッチン」に掲載したものです。