温めて香ばしく薫るクミンとパセリの香りが爽やかな、癖になる大人のサラダです。香り豊かなスパイスや爽やかなハーブをつかった夏にぴったりの料理を、料理家の小堀紀代美さんに教えていただきました。
カレー粉、赤唐辛子、青唐辛子、胡椒、生姜……、料理をつくったことのある人なら誰でもこんなスパイスの2つや3つはキッチンにあるはず。ハーブ=薬味も同様で、しそやミント、バジルなどに加えて近頃は香菜を使うのも日常茶飯事という人も多いのでは?
その昔、薬や防腐剤としての役割が大きかったスパイスは今は料理を引き立てる大切な存在。好評発売中のdancyuムック「四季dancyu夏のレシピ」では、おかずをおいしくするスパイスとハーブ使いを小堀紀代美さんに教えてもらいました。猛烈にスパイシーというわけではない、でもあるとないとではおいしさが全然違う、そんな普段使いのレシピ。
今回はその中から、たっぷりのパセリを刻んでクスクスに混ぜ込んだサラダをご紹介。熱々のクミンオイルをジュッとかけて香ばしくいただきます。
パセリ | 2袋(100g) |
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クスクス | 1カップ |
レモンの皮 | 少々 |
レモン汁 | 大さじ4 |
にんにく | 少々(すりおろし) |
塩 | 小さじ1/2 |
紫玉ねぎ | 1/2個分(みじん切り) |
★ クミンオイル | |
・ オリーブオイル | 大さじ1と1/2 |
・ クミンシード | 大さじ1 |
チョリソ | 4~5本 |
オリーブオイル | 少々 |
パセリは茎と葉に分け、葉はよく洗って水に放し、シャキッとしたら水気をきってペーパータオルで水気を取り、みじん切りにする。細かくしたいのでフードプロセッサーを使うとよい。茎は取っておく。
ボウルにクスクス、1のパセリの茎、レモンの皮を入れ、熱湯1カップ(分量外)を注ぎ入れる。皿やアルミホイルをかぶせて15分ほどおいて蒸らす。
レモン汁、にんにく、塩は混ぜておく。
2のクスクスからパセリの茎とレモンを取り除き、紫玉ねぎ、パセリの葉の順に加えてその都度混ぜ合わせ、3を加えて混ぜる。
小さめのフライパンにクミンオイルの材料を入れて中火で熱し、香りが立って少し煙が上がり、香ばしく色づいてきたらクスクスにかけ、よく混ぜ合わせる。
器に盛り、チョリソをオリーブオイルでソテーして添える。
レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN 」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN 」主宰。確実においしく作れるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。
※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。
文:松原京子 写真:邑口京一郎