オカズデザインさんの真骨頂のような一品です。ゆっくり時間をかけた贅沢な甘味をお楽しみ下さい。“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに活動するオカズデザインの二人は、東京と岡山で二拠点生活をしています。文字どおり「水が合った」という蒜山・中和で暮らすようになって、今まで以上に、手の届く範囲のものを使って料理をするようになったそう。そんな二人の自宅ごはんを習いました。
難しい工程はなく、ただただじっくり。味つけも塩と胡椒とこれ以上ないシンプルさながら、オリーブオイルで蒸し煮にしたにんじんの甘味と旨味が堪能できます。
椎茸 | 8個(やや小ぶりのもの) |
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にんじん | 1本(約200g) |
オリーブオイル | 適量 |
塩 | 少々 |
白胡椒 | 少々 |
にんじんはあられ切りにする。
ストウブなど厚手で蓋付きの耐熱鍋にオリーブオイル大さじ1と①を入れて、強火にかける。しんなりしてきたら塩をふたつまみほど全体にふり、さらにオリーブオイルをふた回しくらいかけ、蓋をして弱火にかける。
30~50分じっくり火を通してにんじんの水分がほぼなくなり、くったりやわらかくなったら、味をみて足りなければ塩でととのえ火を止める。
椎茸は軸を取り、軽く塩と白胡椒をふる。天板の上にオーブンペーパーを敷いて椎茸の笠の裏を上にしてのせ、③のにんじんのオイル蒸しを椎茸の上に丁寧にのせる。
オーブンを180℃に予熱しておく。④を入れ、軽くにんじんに焦げ目がつくまで、7~10分ほど焼く。
2000年結成。書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がける。東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」をオープン。作家の器の展示、季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催している。著書に『二菜弁当』『マリネ』など。映像では映画『食堂かたつむり』、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』などの料理指導、監修・制作を担当。
写真:キッチンミノル 文:椙下春子
この記事は四季dancyu「春の食卓。」に掲載したものです。