“時間がおいしくしてくれるもの”をテーマに活動するオカズデザインの二人は、東京と岡山で二拠点生活をしています。文字どおり「水が合った」という蒜山・中和で暮らすようになって、今まで以上に、手の届く範囲のものを使って料理をするようになったそう。そんな二人の自宅ごはんを習いました。
とってもシンプル。味つけは塩と、できたらおいしいオリーブオイルを使えばそれだけで十分です。普通のパスタでももちろんおいしくできますが、噛みごたえのある全粒粉のパスタがお薦めです。ほろ苦いふきのとうが、オイルベースにぴったり。
ペンネ | 400g |
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ふきのとう | 20個(120g程度) |
オリーブオイル | 適量 |
塩 | 適量 |
ふきのとうの根を薄く切り、外側の汚れた皮を取る。
ふきのとうがぴったり入るくらいの大きさの耐熱容器に入れ、つかるぐらいの量のオリーブオイルを注ぎ、火にかける。ふつふつしてきたら、85℃に熱したオーブンで10分コンフィにする。ふきのとうが油を吸うのでなるべく質のよいオリーブオイルを使ったほうがよい。
2のふきのとうをみじん切りにし、フライパンに入れる。軽く塩をして、コンフィのオイルを大さじ4~5杯入れる。
海水ぐらいの濃さにしたたっぷりの塩水を沸騰させ、ペンネを表示時間よりやや短めに、固めにゆでてザルにあげる。
3のフライパンに4を入れ、よく和える。味見をして、足りなければペンネのゆで汁を少々加えてととのえ、火を止めて器に盛る。
2000年結成。書籍や広告のレシピ制作・器の開発・映画やドラマの料理監修などを手がける。東京都杉並区にて、器と料理の店「カモシカ」をオープン。作家の器の展示、季節の保存食の販売をはじめ、食にまつわる企画を開催している。著書に『二菜弁当』『マリネ』など。映像では映画『食堂かたつむり』、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』などの料理指導、監修・制作を担当。
写真:キッチンミノル 文:椙下春子
この記事は四季dancyu「春の食卓。」に掲載したものです。