春から初夏限定、畑からの賜り物の新じゃが。貯蔵されていない、採れたてのじゃがいもに限って“新”の名称が与えられます。その名のとおり、みずみずしくて新鮮な香り。皮が薄くてやわらかいのも特徴です。丸ごと揚げて、焼いて、ゆでて、せん切りにして、シャッキリ食感を楽しむのもお薦めです。季節限定の香りとホクホクを日々の食卓に!
安心の甘辛味。牛肉を加えてちょっとぜいたくな煮物に。じゃがいもを焼きつけて、表面を油でコーティングしてから煮ると、香ばしくてグッと旨味が増します。
新じゃがいも | 1袋(500g)(小) |
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牛肉 | 200g(切り落とし) |
生姜 | 1片分(せん切り) |
サラダ油 | 大さじ2 |
水 | 1カップ |
酒 | 大さじ3 |
みりん | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1 |
醤油 | 大さじ2と1/2 |
小ねぎ | 2本分(小口切り) |
じゃがいもは皮のままさっと洗い、たわしで表面の泥などを洗い落として水気を拭き、フォークを刺して4~5カ所、穴をあける。
フライパンにサラダ油を熱してじゃがいもを入れ、中火で全体に油が回るように炒め、表面に焼き目をつけて取り出す。
続けてフライパンに牛肉を入れてほぐしながら炒め、肉の色が変わったら生姜を加えてさっと炒める。
じゃがいもを戻し入れて炒め、酒をふって水を加える。煮立ってきたらみりん、砂糖を加え、蓋をして弱火で10分煮る。
醤油を加えて混ぜ、蓋をしてさらに10分ほど煮てから蓋を取り、汁気が少し残るまで煮詰めて器に盛り、小ねぎを散らす。
「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
この記事は使えるdancyu「じゃがいも」に掲載したものです。