冬の魚料理代表格といっても過言ではない“ぶり大根”。今回はぶりのアラを使ってつくります。ひと手間かかりますが、アラから出るだしを吸った大根が絶品です。せっかく魚がおいしい冬だからこその魚の定番メニューを重信初江さんに習いました。
身でつくるほうが簡単ですが、アラのほうがたっぷり食べられます。やっぱり大事なのは下処理。ここで手を抜かないことが完成度を高めるコツです。一度にたっぷりつくって数日愉しむのもいいですね。
ぶり | 400g(アラ) |
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塩 | 大さじ1 |
大根 | 4.5cm(350g) |
A | |
・ 水 | 1と1/2カップ |
・ 酒 | 1/2カップ |
・ 醤油 | 大さじ3 |
・ 砂糖 | 大さじ2と1/2 |
柚子の皮 | 適量 |
大根は厚さ1.5cmに切り、皮をむいたら半分に切る。
鍋に、あれば米のとぎ汁、なければ水をかぶるくらい入れ、1を20分ゆでてザルにあげる。
ぶりのアラは塩をまぶし15分ほどおく。
鍋に湯を沸かし、3を熱湯に入れて霜降りにする。表面が白くなったらOK。
氷水を張ったボウルに4 のアラを入れて、身をくずさないように水洗いしたらザルにあげる。
鍋にAを煮立て、大根とアラを入れる。落とし蓋をして中火で15分ほど、汁が少し煮詰まる感じになるまで煮る。
器に盛り、柚子の皮を飾る。
調理師専門学校の助手、料理研究家のアシスタントを経て、独立。おなじみの家庭料理から、旅行先で覚えた海外の味まで手がける実力派で、再現性の高い確かなレシピが人気。『味つけご飯とおみおつけ』(東京書籍)など著書多数。晩酌は欠かさない酒好きで、手軽なつまみレシピは得意分野のひとつ。
文:椙下晴子 写真:鈴木泰介
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。