魚を一尾丸ごと使ってつくるアクアパッツァは、見た目の迫力はもちろん、魚の美味しさを余すところなく味わえるのが、魅力です。せっかく魚がおいしい冬だからこその魚の定番メニューを重信初江さんに習いました。
切り身でもつくれますが、せっかくおいしい魚が多い冬なので、1尾で。あさりの旨味に加えて、ケッパー、ドライトマトの酸味があるとぐっと味わいが深まります。なければドライトマトはミニトマトでも代用できます。
きんき | 1尾((きちじ)約300g) |
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A | |
・ 塩 | 小さじ1/3 |
・ 胡椒 | 少々 |
玉ねぎ | 1個 |
セロリ | 1/2本 |
にんにく | 1片 |
あさり | 200g(砂抜きをしておく) |
ドライトマト | 20g |
オリーブ | 8~10粒(黒) |
ケッパー | 大さじ1 |
オリーブオイル | 大さじ1 |
白ワイン | 1/2カップ |
きんきはウロコとエラ、ワタを除き、表裏に2~3本斜めに切り込みを入れてから、Aをふっておく。
玉ねぎ、セロリ、にんにくは薄切りにする。ドライトマトは10分ほどぬるま湯でもどし、大きければ食べやすい大きさに切る。
鍋にオリーブオイルを入れ、2の玉ねぎ、セロリ、にんにくをしんなりするまで2~3分中火で炒める。
3の上に1をのせ、オリーブとドライトマト、ケッパー、あさりを散らして白ワインを回しかけて蓋をし、強めの中火にかける。
煮立ったら弱火にして7~8分蒸し焼きにする。
調理師専門学校の助手、料理研究家のアシスタントを経て、独立。おなじみの家庭料理から、旅行先で覚えた海外の味まで手がける実力派で、再現性の高い確かなレシピが人気。『味つけご飯とおみおつけ』(東京書籍)など著書多数。晩酌は欠かさない酒好きで、手軽なつまみレシピは得意分野のひとつ。
文:椙下晴子 写真:鈴木泰介
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。