小堀紀代美さん直伝「和風アボカド」つまみ
マイルドな味わいを楽しむ"アボカドのだし浸し"

マイルドな味わいを楽しむ"アボカドのだし浸し"

アボカドのつまみをつくっておくと、お酒を選ばない優秀な肴になるのはもちろんご飯を食べる人にも重宝。副菜代わりの一品として、さっそく今晩お試しを。

アボカドを「和」の料理にするコツ

アボカドは中米生まれのものなのに、なぜか和の食材との相性抜群。アボカドを最初に食べたのは「わさび醤油で」という人も多いのではないだろうか。相性がいい理由はわからないけれど、とにかく合う。わさび、醤油、海苔、かつお節、青じそ、梅干し……どれと合わせても、違和感なくおいしい。
「和風に仕立てるならやっぱり醤油。それか和の調味料やハーブを使うとすっと食卓になじみます」と小堀紀代美さん。今回の料理にもどこかしらに和の食材が潜んでいる。特筆すべきは、海苔との相性だ。アボカドの梅ポン酢海苔巻きは、海苔で巻くとアボカドの油分の旨さが引き立ち、磯の風味と塩気が交じり合ってなんとも旨い。そのまま食べてもおいしいが、海苔で巻くと巻かないとでは段違いなのだ。

地球を半周して出合った組み合わせの妙には感慨深いものがある。いや、でもちょっと待って。キムチだって豆板醤だってチリソースだってアボカドにはピッタリだ。もしかしたら世界中の人が「アボカドはうちの国の食材と合う!」と思っているのかも!?
たとえそうだとしても、日本の食卓にはやっぱり和風にして出すのがいちばん。アボカドの懐の深さに敬意を表しつつ、ぜひご賞味あれ。

アボカドのだし浸しのつくり方

材料材料 (2人分)

アボカド1~2個
だし200ml(かつお昆布)
淡口醤油大さじ2
みりん小さじ2
すだち 1個
三つ葉適量

1漬け汁をつくる

だしと淡口醤油、みりんを容器に入れる。

2アボカドを漬ける

種を取って皮をむき、4つ割りにしたアボカドと薄切りにしたすだちを入れ、2~3時間漬けおく。

アボカドを漬ける

3盛りつける

だしから取り出したアボカドを食べやすい大きさに切り、2のすだちと三つ葉を添える。

教える人

大庭英子 料理研究家

小堀紀代美 料理研究家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理人兼オーナーを経て、現在は同名の料理教室を主宰。気持ちはいつも“料理勉強家!”。楽しくをモットーに、テレビ、雑誌などへレシピ提供、またYouTube、Instagramなどでも積極的に情報を発信。近著に『ライクライクキッチンの毎日和食』など。

文:椙下晴子 写真:野口健志

※この記事は「使えるdancyuアボカド」に掲載したものです。

使えるdancyuアボカド
使えるdancyuアボカド
A4変型 判( 88 頁)
ISBN: 9784833479349
2020年11月16日発売 / 880円(税込)