冬に嬉しい土鍋使いのススメ
鶏肉の優しいだしが野菜の甘味に寄り添う"カリフラワーのまんまる鍋"

鶏肉の優しいだしが野菜の甘味に寄り添う"カリフラワーのまんまる鍋"

丸ごと1個のカリフラワーを使った、美味しくて見た目も楽しい一品です!土鍋を鍋物だけに使っていませんか?土鍋は、コトコト煮込んだり、具だくさんスープをつくったり、ふっくら炊き込みご飯を炊いたり、蒸気を使って蒸し煮も楽しめます。土鍋の可能性がどんどん広がるレシピ、ご紹介します。

“カリフラワーのまんまる鍋”のつくり方

挽き肉の帽子をかぶったカリフラワー丸ごと1個が、土鍋の中から現れます。生姜風味でさっぱり味。弱火でことこと、穏やかな土鍋仕事です。

材料材料 (4人分)

カリフラワー1個(500g)
しめじ大1袋
★ 挽き肉だね
・ 鶏挽き肉400g
・ 長ねぎ大さじ4(みじん切り)
・ 生姜小さじ1(すりおろし)
・ 酒大さじ2
・ 塩小さじ1/2
・ 胡椒少々
・ 水大さじ2
小麦粉適量
4カップ
白ワイン大さじ3
小さじ1
胡椒少々
パセリ大さじ2(みじん切り)

1下ごしらえ

カリフラワーは葉があるものは取る。しめじは根元を切り落としてほぐす。

2肉だねをつくる

ボウルに挽き肉だねの材料をすべて入れ、手で粘りが出るまでよく混ぜる。

3カリフラワーに肉だねをつける

カリフラワーのつぼみの部分に小麦粉をまぶし、挽き肉だねを貼りつける。

カリフラワーに肉だねをつける
挽き肉だねをカリフラワーにかぶせるようにしてのせ、手で押さえて貼りつけていきます。

4煮込む

土鍋に入れて水を加え、中火にかける。煮立ってきたらしめじを加え、白ワイン、塩、胡椒を入れる。蓋をして煮立ってきたら弱火にし、30~40分、カリフラワーがやわらかくなるまで煮て、パセリを散らしてひと煮する。

完成
下準備をしてしまえば、後は煮込むだけで簡単!

教える人

大庭英子 料理研究家

大庭英子 料理研究家

「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。

文:中村裕子 写真:原ヒデトシ

※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。

四季dancyu「冬の台所。」
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A4変型 判( 120 頁)
2019年12月12日発売 / 1,100円(税込)
中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。