難しそうに見える参鶏湯ですが、鶏さえ手に入れば、具材を詰めて煮込むだけ!骨ごと煮るのでよくだしがでて、調味料を控えることができますよ。土鍋を鍋物だけに使っていませんか?土鍋は、コトコト煮込んだり、具だくさんスープをつくったり、ふっくら炊き込みご飯を炊いたり、蒸気を使って蒸し煮も楽しめます。土鍋の可能性がどんどん広がるレシピ、ご紹介します。
参鶏湯は韓国の代表的なスープ料理。鶏丸ごと1羽でつくるのが本場流。ダイナミック料理も土鍋にお任せください。お腹に詰めた米が旨味をたっぷり含んだおかゆになって美味。
鶏 | 1羽(1.2kg) |
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もち米 | 1/2~2/3カップ |
にんにく | 3片 |
生姜 | 1片 |
ナツメ | 4個 |
赤唐辛子 | 2本 |
水 | 4~5カップ |
酒 | 1/3カップ |
塩 | 小さじ1 |
胡椒 | 少々 |
せり | 100g |
鶏は腹の中をよく洗って水気を拭く。もち米は洗い、ザルにあげて水気をきる。生姜は皮をむいて薄切りにする。
もち米ににんにく1片、ナツメ1個を混ぜ、鶏の腹の中に詰める。
土鍋に鶏肉、だし汁または水を入れて中火にかけ、煮立ってきたら火を弱めてアクを取り、酒を入れて蓋をして、弱火で8分ほど煮る。
土鍋に鶏を入れて残りのにんにくとナツメ、生姜、赤唐辛子を入れ、水を注いで強めの中火にかける。
煮立ってきたら火をやや弱めてアクを取り、酒をふり、塩、胡椒をふり入れる。蓋をして弱火で40~50分煮、長さ5cmに切ったせりを加えてひと煮する。
「特別な材料や調味料を使わずにつくれる料理」を数多く提案している。長年の経験と知恵から、余分な手間をそぎ落としてつくるシンプルな料理は、「おいしい」と絶大なる定評がある。キッチンにはどこででも買うことのできるポピュラーな調味料が並ぶ。分量や入れるタイミングなど、ちょっとしたコツで、誰もが幸せになれる料理がつくれる、ということを自ら実証中。
文:中村裕子 写真:原ヒデトシ
※この記事は四季dancyu「冬の台所。」に掲載したものです。